「宇宙空間の名探偵」ストーリー
エンタープライズは、昆虫型の種族であるファラーダ人との外交任務を与えられた。ファラーダ人は外交儀礼に厳しく、最初に彼等の言葉で間違いなくあいさつの言葉を述べねば関係は始まらない。連邦は20年前に接触を試み宇宙艦隊の船を派遣したが、データがその時の話しに言及するのを皆が止める程、惨澹たる失敗に終っていた。
外交の準備でストレスが溜っていたピカードは、彼のお気に入りのディクソン・ヒルという名前の1940年代のハード・ボイルドな探偵のホロデッキ・プログラムを試すことにする。彼は、短時間ホロデッキを訪れて、非常に興奮し、データ、ドクター・クラッシャー、歴史学者ウェイランを連れてホロデッキに戻った。
しかし、ファラーダの長距離スキャンがホロデッキの故障を引き起こした。安全装置が停止し、プログラムは命にかかわるものとなった。出口が開かずホロデッキに閉じ込められ、ウェイランはギャングに撃たれて重傷を負う。
ウェスリーとラフォージは修理を試みるが、ひとつ間違えば中の人間を殺すことになり作業は慎重を極めた。修理ができてホロデッキの扉が開いた時、中にいたギャングはエンタープライズを乗っ取るつもりでホロデッキの外に出るが、彼等はすぐに非物質化した。プログラムの登場人物の1人であるディクソン・ヒルの友人の警官は、それを見て、自分達ホロデッキ・プログラムの登場人物について疑問を持つ。
トレンチ・コートを着たままでブリッジへ急行したピカードは、艦長からの言葉を待っていたファラーダ人に完璧な挨拶を行い、ファラーダとの外交関係の第一歩を切り開いた。