「アンドロイドのめざめ」ストーリー
データはスン博士の研究を受けついで、自分の「子供」としてもう一体のアンドロイドを作った。しかし、それが問題の元になった。データは「子供」にラルという名前をつける。これはヒンディー語で「愛すべき者」という意味である。
ラルは自分の容姿と性別に地球人の女性を選び、トロイ達を喜ばせる。彼女は成長の苦しみを経験し、すぐに人格が芽生えた。しかし、ピカードはラルが秘密裏に作られたので余り喜べなかった。ラルのニューロ・ネットにはデータのものが転写されているからといって、ラルがデータの子供であるとは思えなかった。
やがて、宇宙艦隊のハフテル提督が、ラルは船内ではなく研究室で育てるべきだと主張し、司令部への引渡しを要求すると、ピカードはデータとラルの側について支援した。人間を観察するには最高の環境であるというガイナンとデータの計らいでラルがバーラウンジに居た事から、ハフテルは、ピカードやデータ、そしてラル自身の抗議にもかかわらず、ラルを強硬に引き取ろうとする。
ラルは、急速に成長しデータのプログラムを越える能力を発揮したが、これからどこかに連れていかれるというストレスから、感情が産み出され彼女の身体はそれに対応できなかった。
データはハフテルの協力を得て彼女のシステムの異常を修復しようとするが追い付かなかった。感情の無いデータは、死にかけた娘に別れを告げる。データは悲しむ仲間達に、ラルは私の頭の中で生きていると言うのだった。