「亡霊戦艦エンタープライズ'C'」ストーリー
過去の亡霊としか思えない、一代前のエンタープライズNCC1701Cが、時空の裂け目から出てきた。その船は22年前に行方不明になっていた。現実の歴史のC型エンタープライズは、救難信号を発信したクリンゴンの前哨基地を助けようとして壊滅し、惑星連邦とクリンゴン帝国の同盟の基礎を作った。しかし、時空の裂け目を通って未来へ来たことにより、本来の使命を果たすことができず、歴史が変わってしまった。変わった歴史の世界では、C型エンタープライズは破壊されておらず、ターシャ・ヤーが生きており、惑星連邦とクリンゴン帝国の緊張は緩和されていなかった。それどころか、連邦とクリンゴンは、長期に渡って戦争しており10億人が生命を失っていた。
その中で、ガイナンはただ1人、歴史が変わったことに気付いた。彼女は、戦争は起こっていないはずで、エンタープライズは暗い運命を背負った戦艦ではなく、この時間の流れそのものが間違っているとピカードに訴えた。さらに、それは時空の裂け目から来たC型エンタープライズのせいであり、彼らを元居た時代に返し本来の運命に従わせるべきだと説得する。
C型エンタープライズのクルーには、艦長のレイチェル・ギャレットと操舵手のリチャード・カスティーヨが居た。カスティーヨとターシャは恋におちる。ピカードは上級士官達の反対を押し切ってガイナンの話を受け入れ、C型エンタープライズを過去に戻す決定を下す。その時、クリンゴンの攻撃にあい、ギャレット艦長が死亡する。本来は無意味な死を迎えているという運命を知ったターシャは、その運命を黙って受け入れることができずC型エンタープライズへの転属を願い出る。ピカードはしぶしぶ転属を許可した。
D型エンタープライズは、3隻のクリンゴン船の攻撃にさらされ破壊されながらも、C型エンタープライズが時空の裂け目に入る時間を稼いだ。途端に歴史は、元の状態に戻った。しかし、ガイナン1人を除いて誰もそれに気付くことはなかった。