「英雄症候群」ストーリー
連邦の設立にも貢献したバルカンの著名な大使サレクが、連邦とレガラ人との友好関係を築くという生涯最後の任務を果たすため、エンタープライズを訪れた。
しかし、レガラ人との会談の場所に向かう途中、サレクはモーツァルトのコンサートで涙を流した。老いたバルカン人は、感情の制御を失う英雄 (ベンダイ)症候群という病気にかかることがある。
サレクはテレパシーにより、制御不能の感情を放出する。そのため艦内は混乱し、ウェスリーとラフォージは口論し、ドクター・クラッシャーはウェスリーを殴り、バーラウンジでは乱闘が起こった。サレクのバルカン人と地球人の補佐官はサレクに異常はないと主張する。しかし、バルカン人の補佐官サカスは、この任務が無事終わるようにテレパシーでサレクの感情の制御を助けていた。
サカスが明かした事実とピカードの主張により、サレクは現実に直面した。サレクは、ピカードとの議論で怒りを爆発させてしまい、自分が感情を制御できないことを認めざるをえなくなる。レガラ人は長い付き合いのあるサレク以外を信用しないことから、ピカードは精神融合によって一時的にサレクの感情をコントロールできるようにしようと提案するがそれは危険なことであった。
ピカードの決意を知ったサレクは同意し、ピカードとサレクは精神融合する。ドクター・クラッシャーがピカードに付き添いバルカン人の激しい感情にうちのめされるピカードを勇気づけた。代わりにサレクは感情の平静を取り戻した。ピカードは、そのプレッシャーに耐え、サレクは最後の任務を無事に果たすことができた。