「悲しみのアカデミー卒業式」ストーリー
アカデミーの卒業式にゲストとして招かれ、式辞を述べるために地球に向かうピカードに、事故の知らせが届く。ウェスリー・クラッシャーの所属する飛行チームが、卒業式のための練習飛行中にメンバー1人が死亡してしまった。
その事故について行われた審問会で、ファイルのフライト・プランと彼ら士官候補生の証言に相違がある事が明らかになった。ノバ・チームのリーダー、ロカルノは、死亡したジョシュア・アルバートが怖じ気付き、操縦ミスを犯した事が事故の原因だと、言いづらそうな表情で答えた。この証言は深い悲しみに暮れるジョシュアの父親に、さらに追い打ちをかける事実だった。
その直後のチームのミーティングで、ロカルノがジョシュアが悪いと嘘の証言をした事に、ウェスリーは怒った。しかし、ロカルノは、全ての真実を打ち明ければ、チーム全員のキャリアにキズがつく事を口実に、正当化しようとしていた。
次の日、ウェスリーが審問会に呼ばれ、衛星が捉えた思い掛けない証拠を前に動揺する。しかし、ピカードとビバリーが驚いたのは、彼がその矛盾に対しての説明を拒否した事だった。
ピカードは、彼の恩師カール・ゴッチとの会話の中から、ロカルノ率いるノバ・チームが、1世紀以上に渡り禁止されている曲芸飛行、コルボード・ファイアーで伝説を作ろうとし、その練習で事故を起こしたのだと気付き、エンタープライズに戻る。
ピカードはウェスリーに真実を語るよう強い口調で言い、それが出来ないのなら自分が話すと伝えた。苦悶するウェスリーは土壇場で、艦隊士官の第1の使命である、真実を守り抜く道を選んだ。
その結果、ウェスリーと仲間達は留年する事で1年間辛い思いをする事となり、ロカルノはアカデミーを去る事になった。