「究極のパートナー」ストーリー
クリオス星のブリアム大使は、ボルト星との和平会議のため、ボルト星の首相への贈り物を持ってエンタープライズに乗船した。贈り物は、2つと無いようなもので、これによりクリオス星とボルト星の長年の戦争は終結するとブリアム大使は断言した。ピカードは、すぐに贈り物を貨物室へと収容し特種装置で保護して、貨物室へのクルーの立ち入りを必要最小限に制限した。
ボルト星へと向かう途中でエンタープライズは、故障したシャトルから2人のフェレンギ人を救出する。しかし、フェレンギ人達はクリオスの贈り物を盗もうとしていたためすぐに捕らえられた。しかし、その時、贈り物を保護している特種装置が破壊され、カマラという美しく魅力的な女性が姿をあらわした。
彼女はクリオス人の中でも遺伝的に貴重な存在であり、7世代に1人しか生まれないというエンパスのメタモーフだった。エンパスであるカマラは、男の望みを感じ取りその通りに変わることができる。調停者としての役割を与えられた彼女は、覚醒した時にボルト星の首相のオーリックと結びつくよう準備されて居たのだ。ブリアム大使は、フェレンギによって覚醒が早まってしまったカマラを外に出さず、オーリックの到着まで部屋に監禁した。
それを聞いたドクター・クラッシャーは、これでは売春の斡旋と変わらないとピカードに抗議する。ピカードは、連邦の憲法の基本的人権を盾に大使と交渉するが、乗員達がカマラの影響を受けるのを見てブリアム大使の言い分を理解した。その頃、ブリアム大使はフェレンギ人により重傷を負ってしまい、ピカードは、儀式において大使の代役を努めることになる。カマラの助けを借りて儀式について学ぶうち、ピカードは彼女に惹かれていく。カマラもまた、彼女自身を大切にすることを初めて教えてくれたピカードに惹かれていた。
オーリックが到着し大使の代理を努めるピカードと話し合ったが、条約と貿易にしか興味がなく花嫁のことは二の次だった。儀式の前に、悲しみにくれたカマラが、自分がピカードを契りの相手として選んだため、もうオーリックの望む女性にはなれないと打ち明けた。しかし、彼女はピカードから責任の大切さを学んでおり、自分の任務を全うすることを決意するのだった。