< 光人社NF文庫 一覧に戻る

光人社NF文庫(潮書房光人社)一覧[N-601 - N-700]

< N-501 - N-600

N-701 - N-800 >


『ある海軍中佐一家の家計簿 戦時下に子供を三人かかえて転勤七回』小泉昌義

N-601

ある海軍中佐一家の家計簿 戦時下に子供を三人かかえて転勤七回』小泉昌義

海軍士官は、その妻を含めて愚直なまでに良く働いたと思う。突然の転勤命令にも、即座にバッグ一つ抱えて単身新任地に赴き、妻は、一人で引っ越しにともなう手続きすませ、荷物をまとめて発送して、その後を追った。夫不在の家を守り、家計を管理し子供を育てた。

『捕虜 捕らえられた日本兵たちのその後』大谷敬二郎

N-602

捕虜 捕らえられた日本兵たちのその後』大谷敬二郎

「生きて虜囚の辱しめをうけず」近代化の過程において、この厳しい戒律を徹底させられていた日本軍の兵士たち。第二次大戦において、実際に敵軍に捕らえられた将兵はいかなる行動をとったのか。連合軍の管理の下で、抑留生活を余儀なくされた日本人虜囚たちの心情、管理者に対する協力と抵抗の精神を分析し、そこに見られる日本人の体質を探る。

『ゴー・フォー・ブローク! 日系二世兵士たちの戦場』渡辺正清

N-603

ゴー・フォー・ブローク! 日系二世兵士たちの戦場』渡辺正清

アメリカに生をうけ、第二次大戦において不幸にも米政府に市民権を蹂躙された日系二世たち。人種差別主義下に日系人で編成され、最も苛酷な欧州戦に投入された若者たちの苦悩と勇気の記録。戦史に残る戦いを展開した第四四二部隊と一〇〇大隊の奮闘を描き、差別と偏見に挑んだ日系アメリカ人たちの魂を伝える。

『あっと驚く船の出来事 陸上生活の想像を越えた海の暮らし』大内建二

N-604

あっと驚く船の出来事 陸上生活の想像を越えた海の暮らし』大内建二

船長が自分の船と運命を共にする。これは世界的に見ればむしろ例外的なことなのだ。現在でも多くの日本人にはこの例外がたびたび起きている物だと、錯覚している人が多い。沈没の危機では、その場でできる最善の努力を尽くした上で自分の命を救うことが約束事である。〈あとがきより〉

『巣鴨獄中記 宰相米内光政を支えた海軍大佐の茨の道』実松譲

N-605

巣鴨獄中記 宰相米内光政を支えた海軍大佐の茨の道』実松譲

その十二年余の歴史の中で四千数百人の戦争犯罪人容疑者が拘禁され、六十人が処刑台の露と消えたスガモ・プリズン―太平洋戦争敗戦の象徴であり、その残滓ともいうべき知られざる足跡を描く。戦犯の名の下に運命を弄ばれた海軍大佐が昭和三十三年までの自らの鉄窓生活を綴り、日々の日課から労働、食事、娯楽まで、獄中生活と死刑囚たちの心情にまで迫る。

『神龍特別攻撃隊 潜水空母搭載「晴嵐」操縦員の手記』高橋一雄

N-606

神龍特別攻撃隊 潜水空母搭載「晴嵐」操縦員の手記』高橋一雄

伊400潜に搭載された特殊攻撃機パイロットの戦い。予科練出身ベテラン操縦員の記録!14歳で海軍に入り、真珠湾攻撃からウルシー特攻まで、水上機を駆って最前線を走り抜けた歴戦航空兵の太平洋海空戦記。

『奇想天外な戦争の話 信じられない戦場の出来事40話』広田厚司

N-607

奇想天外な戦争の話 信じられない戦場の出来事40話』広田厚司

マニラ市街戦で捕虜を人質にした日本兵六十名は交渉の末、数多くの米軍兵士が見守る中を堂々と隊列行進で味方前線にたどりついた。戦艦ティルピッツ爆撃のため真剣に動物学者が考案した珍兵器『猫爆弾』。銃座ごと落下して助かったB17乗員。バルジの戦いで三度誤爆された部隊。チャーチルが米参戦に利用した映画。勝利のためにはあらゆる手段を用いる戦争の恐るべき裏面を描いた話題作。

『重爆特攻「さくら弾」機 日本陸軍の幻の航空作戦』林えいだい

N-608

重爆特攻「さくら弾」機 日本陸軍の幻の航空作戦』林えいだい

陸軍の命運をかけて計画された特殊大型爆弾・さくら弾搭載機による特攻作戦。第二次大戦末期、戦勢の回天をもとめる陸軍上層部の愚作によって犠牲となった飛行第六十二戦隊員の悲壮なる覚悟を描く。一機一艦轟沈をめざし、体当たりを敢行する、片道燃料の死が約束された出撃に際し、搭乗員たちは何を考え、どう行動したのか。その心情を吐露する感動作。

『花の予科練物語 海軍少年飛行兵「桜と錨」青春記』矢沢昭郎

N-609

花の予科練物語 海軍少年飛行兵「桜と錨」青春記』矢沢昭郎

神風特攻隊での戦死率41パーセント―若き血潮を湧き立たせ、日本海軍航空の中核戦力として、つねに最前線で戦った“海の若鷲”養成所の春夏秋冬。大空を飛翔する日を夢見ながら果たせず、翼をもがれた少年飛行兵たちが、さまざまに織りなす予科練絵巻。海軍飛行予科練習生たちの青春を描くイラスト・エッセイ。

『極上旅客機伝説 旅客機の誕生から現代まで』阿施光南

N-610

極上旅客機伝説 旅客機の誕生から現代まで』阿施光南

その産声をあげてから現代にいたるまで、旅客機はどのような発達をとげてきたのか―レシプロ機の進化からジェット旅客機の誕生と発展、イギリスとフランスの威信をかけた超音速旅客機の光と陰、エアバス対ボーイングの果てしなく続くシェア争い、そして、さらに進むハイテク化など旅客機の発展の歴史が驚くほどよくわかる一冊。

『関東軍風速0作戦 対ソ気球空挺侵攻計画の全貌』鈴木敏夫

N-611

関東軍風速0作戦 対ソ気球空挺侵攻計画の全貌』鈴木敏夫

昭和十四年、ノモンハン事件でソ連軍に惨敗を喫した関東軍は、軍用気球戦術の研究を密かに進めていた―気球による爆撃のみならず、兵員が搭乗して敵陣に侵攻するという奇襲戦法が採用された。兵士を吊るして空中飛流を行なうという無謀とも思える挺進作戦は、どのような理論と技術で実用の段階に達したのか。

『空母雷撃隊 艦攻搭乗員の太平洋海空戦記』金沢秀利

N-612

空母雷撃隊 艦攻搭乗員の太平洋海空戦記』金沢秀利

空母「飛龍」艦攻隊の一員として、開戦劈頭真珠湾攻撃に赴き、インド洋では英海軍空母ハーミスの最期を眺め、ミッドウェー海戦で帰投時に不時着水しながらも一命をとりとめ、また空母「隼鷹」艦攻隊員として、南太平洋海戦をも戦い抜いた不屈の空の男の体験記。硝煙渦巻く雷爆撃戦の実体を赤裸々に描く。 →新装版(N-1244)アリ

『たんたんたたた 機関銃と近代日本』兵頭二十八

N-613

たんたんたたた 機関銃と近代日本』兵頭二十八

なぜ戦前日本の自動火器は、つねに欧米製品に半歩手前まで追いつけどもリードすることはできなかったのか―幕末の『甲鉄』艦に搭載されたガトリング砲から、四式戦闘機『疾風』の20ミリ機関砲まで、近代日本の自動火器の歴史を辿り、西洋技術をとりこむべく苦闘をかさねた日本兵器技術者たちの姿をともに描く。

『伊25号出撃す アメリカ本土を攻撃せよ』槇幸

N-614

伊25号出撃す アメリカ本土を攻撃せよ』槇幸

ここに潜水艦魂の全てがある!潜水艦乗組員は親しい中にも礼儀と信義は微塵も揺がず、そしてビンタと制裁のない特別な軍隊になっていた―伊25潜水艦は北はアリューシャン、南はオーストラリア、東は米本土オレゴン州まで、2万キロ余の波涛を越えて、敵の領土深くに忍びこんで、敵の心胆を寒からしめた。太平洋戦争下の日本海軍潜水艦の戦いを描いた傑作戦記。 →新装版(N-1000)アリ

『あゝ同期の桜 かえらざる青春の手記』海軍飛行予備学生第十四期会(編)

N-615

あゝ同期の桜 かえらざる青春の手記』海軍飛行予備学生第十四期会(編)

戦火の時代に青春を迎え、好むと好まざるにかかわらず、学窓から海軍に身を投じ、懊悩相剋の果て、大空に殉じた若き学徒兵の魂の絶唱!祖国のため、父母のため、愛する人のために、特攻に斃れた海軍予備学生の真情。

『あなたが知らない船の話 船がもたらした衝撃のエピソード14篇』大内建二

N-616

あなたが知らない船の話 船がもたらした衝撃のエピソード14篇』大内建二

幕末日本人の度肝をぬいた黒船の来航。はじめての外圧、巨大な蒸気船の威容を目にした江戸庶民の衝撃とは。一一世紀に大西洋を航海したヴァイキングの高度な造船技術、現代の船旅に集約される各種サービスの起源など、船と航海をテーマにした驚きの一四篇を紹介。写真・図版と共に贈る異色のノンフィクション。

『栗田艦隊退却す 戦艦「大和」暗号士の見たレイテ海戦』小島清文

N-617

栗田艦隊退却す 戦艦「大和」暗号士の見たレイテ海戦』小島清文

昭和十九年秋、日本海軍が総力を注いだ捷一号作戦はレイテ湾突入を目前にした栗田艦隊の突然の反転によって、水泡に帰した。最後の日米決戦の舞台において何が起きたのか―「武蔵」をはじめ戦艦三隻、空母四隻を失う連合艦隊の敗北の最大の謎を戦艦「大和」暗号士が、自らの体験と多くの証言を基に真相を明かす。

『回想のラバウル航空隊 海軍短現主計科士官の太平洋戦争』守屋清

N-618

回想のラバウル航空隊 海軍短現主計科士官の太平洋戦争』守屋清

艦戦と艦爆の混成航空隊としてガダルカナル、ニューギニア方面で死闘をくりひろげた第五八二航空隊。ラバウルで、そして最前線基地ブインで、庶務主任として部隊を支えた主計科士官が歴戦のベテラン搭乗員の戦いのときを地上員たちの知られざる苦労の日々をつぶさに描いた異色のソロモン戦記。学窓から戦場へ四ヵ月の教育で赴いた短現主計科士官の戦い。

『戦闘機恐るべし WW2航空機の意外な実態』飯山幸伸

N-619

戦闘機恐るべし WW2航空機の意外な実態』飯山幸伸

第二次大戦でその頂上を極めたとされるレシプロ戦闘機の意外な裏面史を描いた話題の航空読本―奇しくも同じ名称の日本海軍雷電とP‐47サンダーボルトの共に苦しんだ発達過程とその後の明暗、各国の空冷エンジン戦闘機の茨の道のり、ターボ過給機をめぐる関係者たちの熱き情熱など、知られざるエピソードを綴る。

『シベリア俘虜記 兵士の過酷なる抑留体験』穂苅甲子男

N-620

シベリア俘虜記 兵士の過酷なる抑留体験』穂苅甲子男

武器を捨て、降伏の後、ソ連軍によってシベリアに連行、強制労働を強いられた日本兵五十八万人―零下六十度の中、想像を絶する収容所の生活を耐えぬいた若き一兵士が、不毛の凍土に倒れ伏した五万五千の戦友の思いを描いた鎮魂譜。奇しき運命に翻弄され、病をのり越えて生還を果たした苦難の道を赤裸々に綴る。

『海軍航空の基礎知識 ネイバル・エビエーションものしり物語』雨倉孝之

N-621

海軍航空の基礎知識 ネイバル・エビエーションものしり物語』雨倉孝之

日本海軍で飛行機というものが採用され、大正元年に横須賀上空を飛んでから30年―それまでの主力だった砲術部門を凌ぐ質と量をもつまでになった海軍航空。『空母こそ艦隊の主力』を世界に示した日本海軍エビエーションの歴史を写真と図表と共に描いた話題作。航空への夢を追いかけた男たちの不屈の戦いを綴る。

『有坂銃 日露戦争の本当の勝因』兵頭二十八

N-622

有坂銃 日露戦争の本当の勝因』兵頭二十八

日露戦争の勝因は“アリサカ・ライフル”にあった! 本書を一読された読者には、もう明治陸軍は、現代史の中の、キャラクターのない部隊名や兵員数、大砲の数などではなくなるだろう。日本人がどんな心配をしながら戦っていたのかがわかるようになるだろう。<本文>より →新装版(N-1344)アリ

『日米情報戦 戦う前に敵の動向を知る』実松譲

N-623

日米情報戦 戦う前に敵の動向を知る』実松譲

これを読めばアメリカの底力と恐ろしさが良く分かる―日米がお互いを想定敵国とみなしたのは明治の末期までさかのぼる。相手国のあらゆる情報を得ることに努力と資材をおしみなく傾注した国と情報収集を軽んじた国。その結果は戦争運営において表われた。日米双方の開戦後もなお続いた想像を絶する水面下の戦いを大本営参謀の体験をもとに描いた戦慄の情報戦最前線。

『知将秋山真之 ある先任参謀の生涯』生出寿

N-624

知将秋山真之 ある先任参謀の生涯』生出寿

『坂の上の雲』の主人公 知謀湧くがごとき戦術家の生涯 日本海海戦でロシア艦隊を撃破した決め手は「丁字戦法」をとった事である。瀬戸内海海賊の兵法書を読んだ秋山真之が、そこからヒントを得て考えだしたものであった。<まえがき>より

『謀将児玉源太郎 ある名補佐役の生涯』生出寿

N-625

謀将児玉源太郎 ある名補佐役の生涯』生出寿

『坂の上の雲』を彩った神算鬼謀、偉大な軍師の生涯 乃木軍が旅順方面の要地二○三高地を攻めあぐむと、児玉は同地にふっとんでゆき、神算鬼謀の作戦を決行させ、たった半日で攻略占領させた。作戦計画の真意義とは、敵の意表を衝く要点である。<まえがき>より

『山本五十六と米内光政の日本海海戦 若き提督が戦った日露戦争』松田十刻

N-626

山本五十六と米内光政の日本海海戦 若き提督が戦った日露戦争』松田十刻

日露戦争を体験した軍人で太平洋戦争で現役だったのは、山本五十六や米内光政など少数の“出世組”である。第一線で地獄をみたのは、日露戦争を知らない世代であった。身をもって戦争の悲惨さを知っていた山本と米内―未来の提督が日露海戦で見たものは何か。そして命をかけて守ろうとしたものは何だったのか。

『陸軍特攻振武寮 生還した特攻隊員の収容施設』林えいだい

N-627

陸軍特攻振武寮 生還した特攻隊員の収容施設』林えいだい

特攻隊員は生きて帰ってはならない―戦争末期、沖縄の米軍に特攻攻撃を行なうため発足した陸軍第六航空軍で編成された振武隊。上層部の無謀な命令で旧式機や訓練機で出撃せざるをえなかった特攻隊員の心情はいかなるものだったのか。そして、体当たりを断念し、帰還した彼らが収容された『振武寮』の実態とは。

『落下傘部隊 敵中に降下する“空の神兵”の戦い』秋本実

N-628

落下傘部隊 敵中に降下する“空の神兵”の戦い』秋本実

第一次大戦でドイツ軍がはじめて実戦で作戦を行なった落下傘降下―人間が、安全確実に空からとび降りる手段として発明された落下傘の歴史から、壮大なる空挺作戦にいたる降下部隊の発達を辿る戦争ヒストリー。『空の神兵』と謳われ広く国民に喧伝された日本陸海軍落下傘部隊の誕生から終焉までを描く話題作。

『へんな兵器 びっくり仰天WW2戦争の道具』広田厚司

N-629

へんな兵器 びっくり仰天WW2戦争の道具』広田厚司

第二次大戦中の欧州戦において連合軍とドイツ軍が、本当に真面目に考え出した珍兵器の数々―上陸軍を阻む火炎防壁、百五十機が載る氷山空母、空気弾を射つ旋風砲、炭塵爆発の力で飛翔する円盤、あっと驚くパンジャンドラムなど、その創意と工夫を凝らした製作背景も捉えた異色の兵器読本。写真図版百二十点収録。

『駆逐艦「五月雨」出撃す ソロモン海の火柱』須藤幸助

N-630

駆逐艦「五月雨」出撃す ソロモン海の火柱』須藤幸助

暗黒のソロモン海上で日米の水上艦艇同士が演じたドラスティックな砲雷撃戦のドラマを刻々と変化をとげる水雷戦隊の航跡とともに見事に描いた傑作海戦記―わずか二百名が乗艦する白露型駆逐艦「五月雨」の開戦時からマリアナ沖海戦後の座礁離艦にいたるまでを艦橋配置に勤務する若き兵曹が活々と綴る。大戦中、最も酷使されたという駆逐艦乗員の汗と涙の暮らしを伝えるノンフィクション。 →新装版(N-1180)アリ

『空母「飛鷹」海戦記 「飛鷹」副長の見たマリアナ沖決戦』志柿謙吉

N-631

空母「飛鷹」海戦記 「飛鷹」副長の見たマリアナ沖決戦』志柿謙吉

退勢つづく戦局を、一挙に挽回すべく、マリアナに来襲する米艦隊を迎え撃って発動された“あ号作戦”―海軍首脳が絶対の自信と総力をあげて挑んだ決戦に参加した商船改造空母「飛鷹」の航跡。正規空母なみの実力を誇り、乗員たちの団結力も固い、精鋭艦の戦いを活写する。ユニークな蘭印戦線転戦記も併せて収載。 →新装版(N-1128)アリ

『世にも恐ろしい船の話 恐怖の海サルガッソーと怪談と刑罰』大内建二

N-632

世にも恐ろしい船の話 恐怖の海サルガッソーと怪談と刑罰』大内建二

海難史上、最も凄惨な出来事といわれるバタヴィア号事件で、なぜ百名の人々が殺されたのか。入ると二度と出られない魔の海域サルガッソー海の真実の姿は?殺人事件、幽霊、超常現象等々、想像を超えた船にまつわる戦慄のエピソードを紹介する話題作。大自然の前に無力なる人間が起こした奇妙な物語の数々を収録。

『ビキニ核実験はいかに行なわれたか 帰れぬ島民の叫び』土井全二郎

N-633

ビキニ核実験はいかに行なわれたか 帰れぬ島民の叫び』土井全二郎

昭和二十一年より始まったビキニ環礁の原水爆実験は、十二年間にわたり、実に二十三回にもおよぶ―米ソ冷戦下に、「人類の平和のため」という名目のもと故郷を追われたビキニ島民たちの苦悩の足跡を丹念に取材したノンフィクション。大国のエゴに翻弄され流浪の民となった人々が辿りついた果てに見たものは何か。

『カミカゼの真実 特攻隊はテロではない。』須崎勝彌

N-634

カミカゼの真実 特攻隊はテロではない。』須崎勝彌

九・一一のテロと特攻は同じなのか――戦前の若者たちは、わが身を捧げるのに喜びを持つことができた――果たして、そうなのか。カミカゼ特攻の一人一人に接し同じ学徒として、同じ特攻として、同じ煩悶を共有した仲間の一人が、この無惨なる死を、人間としての尊厳と名誉と真実を明らかにすべく実証する感動作。

『空の技術 設計・生産・戦場の最前線に立つ』渡辺洋二

N-635

空の技術 設計・生産・戦場の最前線に立つ』渡辺洋二

設計・生産・整備の充実と発展がなければ航空兵力は成り立たない。大戦中、日本の航空戦を陰で支えていた、知られざる努力と奮闘のシステムを綴る感動作。現代戦の舞台裏で地道な作業に勤しんだ人々の記録。夜戦ヘルキャットや日本の対潜哨戒機などテクノロジーを駆使した航空戦の陰の戦いを描く三篇も収載する。 →新装版(N-1164)アリ

『ニューギニア大密林に死す 前人未踏の熱帯雨林六百キロの撤退路』植松仁作

N-636

ニューギニア大密林に死す 前人未踏の熱帯雨林六百キロの撤退路』植松仁作

性根も尽き、体力も消耗し果て、『俺にかまわず先に行ってくれ』と食糧もないジャングルにただ一人残った兵士の心情―まさに草生す屍。航空地図と星空を唯一の頼りとした、四ヵ月にもおよんだ西部ニューギニアの悲劇の撤退の末路。人を寄せつけない大自然と飢餓と米軍を敵とした日本将兵の断腸の思いを綴る。

『特攻からの生還 知られざる特攻隊員の記録』鈴木勘次

N-637

特攻からの生還 知られざる特攻隊員の記録』鈴木勘次

彼らは、悩み、悶え、日々の猛訓練を通して更なる自己をみつめ、「一機一艦」を屠るも日本に勝利のないことを、よく理解していた。それでも、外からみれば敢然と出撃していく。「針のムシロ」に座らせられたような生活と環境。基地の周辺での純情物語―「特攻死」の体験者が自ら描く感動のノンフィクション。

『ペリリュー島戦記 珊瑚礁の小島で海兵隊員が見た真実の恐怖』ジェームス・H・ハラス(著)猿渡青児(訳)

N-638

ペリリュー島戦記 珊瑚礁の小島で海兵隊員が見た真実の恐怖』ジェームス・H・ハラス(著)猿渡青児(訳)

原題の『悪魔の金床』とは、海兵隊員が金床の上で押し潰されるように消耗していく様を暗喩したもので、全編を通じてまさに生の現場を経験した者でしか描写し得ない、迫真の内容で構成されている。太平洋戦争の実戦経験者が鬼籍に入っていく中で、これだけ多くの、集大成的な証言集の資料的な価値は高いと考える。 →新装版(N-1132)アリ

『帰れなかったドイツ兵 太平洋戦争を箱根で過ごした誇り高きドイツ海軍将兵』新井恵美子

N-639

帰れなかったドイツ兵 太平洋戦争を箱根で過ごした誇り高きドイツ海軍将兵』新井恵美子

大戦中、箱根の山で百人余のドイツ海軍将兵が一軒の老舗旅館で帰国の日を待っていた。その歳月は四年に及んだ。どんなに帰りたかったか。日本の兵隊が南方の島々でひたすら故国を思う心情と少しも変わらなかった。異国の山の中で苦しいほどの望郷の念が彼らをとらえていた。規律正しい日々を過ごすドイツ兵たちと現地の日本人との心温まるエピソードの数々。戦後、六十年を経て再会するまでを描いた感動作―。

『本当にゼロ戦は名機だったのか もっとも美しかった戦闘機 栄光と凋落』碇義朗

N-640

本当にゼロ戦は名機だったのか もっとも美しかった戦闘機 栄光と凋落』碇義朗

ゼロ戦―その優美で繊細なスタイルに加え、戦争の末期に特攻の主役となった悲劇的な最後は、日本人の心情を強く揺さぶるものがある。名優の栄光と凋落。それを目のあたりに演じてみせたのが、ゼロ戦であった。人々の心の中にいつまでも生き続けるであろう、名優の生い立ち演技の過程を愛情こめて振り返る。

『地獄のX島で米軍と戦い、あくまで持久する方法 最強の米軍を相手に最悪のジャングルを生き残れ!』兵頭二十八

N-641

地獄のX島で米軍と戦い、あくまで持久する方法 最強の米軍を相手に最悪のジャングルを生き残れ!』兵頭二十八

戦争を知らない素人から戦争オタクまでが納得する―兵頭二十八軍学塾頭とのQ&A問答集。太平洋戦争末期の日本兵、各国軍の装備、編成、戦術、士気から、サバイバルテクニックまで、ディープな知識にどっぷり浸って“窮極の想像力”を養おう。 →新装版(N-1204)アリ

『初飛行 明治の逞しき個性と民衆の熱き求知心』村岡正明

N-642

初飛行 明治の逞しき個性と民衆の熱き求知心』村岡正明

初飛行から百年―明治の日本人たちは農業国から科学工業立国への道を歩み、欧米と肩を並べるべく、旺盛な求知心と比類なき勤勉さで懸命に努力を重ねた。あらゆる分野でゼロから出発した明治人、日本の航空のはじまりを真摯に模索した軍人、科学者、発明家たちのドラマ―彼らを支えた一般大衆の底力を描く物語。

『重巡「鳥海」奮戦記 武運長久艦の生涯』諏訪繁治

N-643

重巡「鳥海」奮戦記 武運長久艦の生涯』諏訪繁治

出羽富士とよばれる東北の名峰を艦名とし、日本重巡のシンボルとして誕生した名艦。三五ノットの速力、二〇センチ砲一〇門と一二門の魚雷発射管を搭載する強大な力は世界の注目を集めた―内外に広く知られ、連合艦隊の中核戦力として輿望をになった「鳥海」のマレー方面攻略作戦からその終焉レイテ海戦までを描いた海戦記。元乗員が武勲の誉れ高い傑作艦の死闘の航跡を綴る。 →新装版(N-1188)アリ

『爆撃機恐るべし WW2航空機の意外な実態』飯山幸伸

N-644

爆撃機恐るべし WW2航空機の意外な実態』飯山幸伸

なぜ、日本軍は双発爆撃機が航空戦力の主軸となり、米軍は四発の大型爆撃機がその主力となったのか。日米陸軍航空の双発爆撃機、B‐25と九七式重爆撃機の開発コンセプトから実戦にいたるまで、日米の双発爆撃機に対する思想の相違を明らかにする話題作。両国の制式前後の混乱に見る航空機の懐の奥深さを描く。

『玉砕を禁ず 第七十一連隊第二大隊ルソン島に奮戦す』小川哲郎

N-645

玉砕を禁ず 第七十一連隊第二大隊ルソン島に奮戦す』小川哲郎

昭和二十年一月、マニラをめざして南下する米軍の前に立ちはだかる標高わずか二〇メートルのカバルアン丘―二週間にわたって米軍の進出をくい止めた千名たらずの大盛支隊の壮絶な死闘を描く。上層部の無策な命令によって孤立無援となりながら、敵をも驚嘆させる抵抗を見せた無名兵士たちの戦いを綴る陸戦記。

『第七駆逐隊海戦記 生粋の駆逐艦乗りたちの戦い』大高勇治

N-646

第七駆逐隊海戦記 生粋の駆逐艦乗りたちの戦い』大高勇治

太平洋戦争の開戦時、南雲機動部隊の行動をカムフラージュするためのオトリ部隊となり、ミッドウェー島に猪突猛進。スラバヤ海戦は勇躍奮戦するも、戦果はすべてが上級部隊の手柄となる―高速力を活かして重宝がられ、貧乏くじをひきつづけた日本海軍の駆逐隊の戦いの日々。極北の氷海から南溟の果てまで太平洋狭しと暴れまわった“駆逐艦野郎”の赤裸々な姿を描いたノンフィクション戦記。 →新装版(N-995)アリ

『東条英機暗殺計画 海軍少将高木惣吉の終戦工作』工藤美知尋

N-647

東条英機暗殺計画 海軍少将高木惣吉の終戦工作』工藤美知尋

太平洋戦争を終結に導き、日本を救おうと心血をそそいだ高木惣吉海軍少将―時の首相、東条英機の暗殺を企て、内閣打倒を画策した俊才の人物像にせまる。部外者の目にはふれることのなかった、「高木資料」をもとに、日本海軍が企図した終戦工作を明らかにし、その中核となった高木少将の行動に肉薄する話題作。

『戦時標準船入門 戦争中に急増された勝利のための量産船』大内建二

N-648

戦時標準船入門 戦争中に急増された勝利のための量産船』大内建二

原則として戦争期間のみの使用を目的に物資や人員の輸送を行うために造られる船。こうした船舶を第二次大戦中に保有したのは米国、英国、そして日本だけであった。独創的設計や斬新な技術を採用し、リバティー型、エンパイヤ型を量産した米英と戦時急造の概念に欠けた日本。各国の運用思想の違いに見る成功と失敗。

『石原莞爾国家改造計画 秘められた「満州備忘ノート」の全貌』早瀬利之

N-649

石原莞爾国家改造計画 秘められた「満州備忘ノート」の全貌』早瀬利之

発掘された第一級史料によって分かる、希代の風雲児・石原莞爾の驚愕なる国家構想とその戦略―篋庭に秘されていた「昭和十二年日記」「満州備忘ノート」「昭和十三年日記」を解読、満州合衆国再建の秘策に迫る。ベールにつつまれていた参謀本部第一部長、関東軍参謀副長時代の思考と行動を初めて明らかにする。

『架空戦記 日本本土上陸戦 昭和二十二年の太平洋戦争』桜井英樹

N-650

架空戦記 日本本土上陸戦 昭和二十二年の太平洋戦争』桜井英樹

九州に上陸するオリンピック作戦、続く関東へ進攻するコロネット作戦、そして北海道を狙うソ連軍など、太平洋戦争の延長戦をリアルタッチなイラストと共に描いた戦慄のシミュレーション戦記―陸軍の決戦思想が太平洋戦線でかなわず、日本本土において行なわれたとすれば?想像を絶する仮の歴史を綴る異色の戦記。

『零戦隊長藤田怡与蔵の戦い 真珠湾攻撃から比島特攻までの空戦記録』阿部三郎

N-651

零戦隊長藤田怡与蔵の戦い 真珠湾攻撃から比島特攻までの空戦記録』阿部三郎

開戦時から比島終末戦までを綴る過酷な戦闘機操縦員の戦い。戦場の空を飛び、生死を賭けた勝負を挑んだ零戦乗りの苦悩を赤裸々に描く空戦記。

『帝国海軍料理物語 「肉じゃが」は海軍の料理だった』高森直史

N-652

帝国海軍料理物語 「肉じゃが」は海軍の料理だった』高森直史

肉じゃがが日本海軍にルーツがあるとするならば、真剣な兵食改善の歴史があり、説得力ある背景が成り立ち、日本国民の栄養改善、食生活史にもかかわる問題としてとらえていくこともできるのである。

『沖縄シュガーローフの戦い 米海兵隊地獄の7日間』ジェームス・H・ハラス(著)猿渡青児(訳)

N-653

沖縄シュガーローフの戦い 米海兵隊地獄の7日間』ジェームス・H・ハラス(著)猿渡青児(訳)

首里防衛戦の西端にある名もない丘をめぐる争奪戦で、米第六海兵師団は二千名を超える戦死者を出した。中隊は小隊規模になり、さらに分隊規模になり、最後はシュガーローフ上で染み込むように消えていった。

『大砲と海戦 前装式カノン砲からOTOメララ砲まで』大内建二

N-654

大砲と海戦 前装式カノン砲からOTOメララ砲まで』大内建二

陸上から移された大砲は、船上という特殊な状況に適応するためにどんな工夫が凝らされたのか―帆船時代から近代後装砲と装甲の勝負など、艦載砲の発達の足跡を図版と写真で詳解する。 →新装版(N-1220)アリ

『軍艦「関東」越前海岸遭難記 海軍将兵を救助した福井県の漁民たち』上坂紀夫

N-655

軍艦「関東」越前海岸遭難記 海軍将兵を救助した福井県の漁民たち』上坂紀夫

この事件で活躍したのは女たちであった。凍えて仮死状態となって漂着する兵士を自らの温かい肌で抱いてよみがえらせた。これらの献身的な行為は『人肌救助』と呼ばれて、たちまち全国へと報道されて多くの人々の感動と関心を呼んだ――。半世紀以上もの歳月を経て伝説と化した生命を賭して救難に赴いた人々の記録。

『武装親衛隊 ドイツ軍の異色兵力を徹底研究』広田厚司

N-656

武装親衛隊 ドイツ軍の異色兵力を徹底研究』広田厚司

ヒトラーの命令を唯一とし、忠誠をつくすことを求められた軍隊。権力抗争に明け暮れながら、強大な軍事力を独自に発展させた武装SSとは、どんな組織だったのか。プロイセン陸軍の流れをくむ国防軍との複雑な関係を明らかにし、その誕生から終焉までを辿る。写真・図版350点を駆使して詳解する精鋭部隊の全貌。

『北朝鮮が震える日 人民軍元帥が語る金王朝崩壊の予兆』福山隆

N-657

北朝鮮が震える日 人民軍元帥が語る金王朝崩壊の予兆』福山隆

ある夜、元自衛隊情報幹部の枕許に現われた朝鮮人民軍元帥・呉振宇。金日成主席の当番兵から軍のトップに昇り、政権ナンバー2として金王朝の表も裏も知りつくしていた男は揺れる母国の来し方と行く末を静かに語り始めた…。自衛隊情報部門で北朝鮮情報を追い韓国駐在武官も務めた元陸将が、独裁政権の動向を半島の地政学をふまえ多角的に分析、大胆な設定の対談で分かりやすく読み解く。

『沈みゆく「信濃」 知られざる撃沈の瞬間』諏訪繁治

N-658

沈みゆく「信濃」 知られざる撃沈の瞬間』諏訪繁治

もう駄目だ。生か死か、ぎりぎり一杯のところまで追いこめられた私は、何回、舌を噛み切って死んでしまおうと思ったか知れません―大戦末期、晩秋の熊野灘沖合での被雷の瞬間、そこに見た巨艦最後の雄姿―総員退去の号令、刻々と沈みゆく「信濃」艦内の緊迫した状況をつぶさに描いた感動のノンフィクション。

『帰ってきた二式大艇 海上自衛隊飛行艇開発物語』碇義朗

N-659

帰ってきた二式大艇 海上自衛隊飛行艇開発物語』碇義朗

大空の女王―復活プロジェクト。かつて、九七式大艇、二式大艇、戦闘機「紫電改」を世に送り出した航空技術陣が、戦後の空白を越えて挑戦した新たな傑作機誕生までの日々。戦闘用から人命救助へ。対潜飛行艇PS‐1、救難飛行艇US‐1、US‐1A改開発への苦しくも希望に満ちた道のり。夢を実現した男たちの足跡を辿る感動のノンフィクション。

『日本陸軍の火砲 高射砲 日本の陸戦兵器徹底研究』佐山二郎

N-660

日本陸軍の火砲 高射砲 日本の陸戦兵器徹底研究』佐山二郎

絶えず変化する目標を捉えるため、複雑な機能を要する高射砲は航空機の脅威と戦いながら、いかなる発展をとげたのか。大正元年に完成した高角三十七粍砲から太平洋戦争末期、本土の空を守った五式十五糎高射砲まで、発達の歴史を詳解する。火砲の構造・機能、歴史を解説した「陸軍火砲の基礎知識」と「概説」を収録。

『日本の謀略 明石元二郎から陸軍中野学校まで』楳本捨三

N-661

日本の謀略 明石元二郎から陸軍中野学校まで』楳本捨三

戦争のあるところ、国家の存在する限り、不可欠なのは謀略戦であり、機密戦、スパイ戦なのである。実戦で勝つより、謀略戦によって勝利を収め、実戦に至らないなら、これこそ作戦の至高最善の道であり、これ以上、安価な買い物は無い。 →新装版(N-1296)アリ

『陸軍潜水艦 潜航輸送艇マルゆの記録』土井全二郎

N-662

陸軍潜水艦 潜航輸送艇マルゆの記録』土井全二郎

正式名称「陸軍潜航輸送艇」秘匿名マルゆ。設計は陸軍技術士官、建造は機関車・ボイラー工場、そして乗員は元戦車兵。海にはシロウトの陸軍が、計画決定後わずか10ヵ月で1号艇を完成、終戦までに40隻を竣工させ、制空権なき海を遥かフィリピンへも派遣させたマルゆ―日本軍ロジスティクスの欠陥が生んだ決戦兵器を関係者の証言で綴る話題作。 →新装版(N-1075)アリ

『なぜ朝鮮民族は日本が嫌いなのか 朝鮮半島二千五百年の真実』杉山徹宗

N-663

なぜ朝鮮民族は日本が嫌いなのか 朝鮮半島二千五百年の真実』杉山徹宗

どうして北朝鮮は日本を敵視するのか。また韓国が反日教育を展開する本音を、あなたは知っていますか。民族的資質や歴史、地理、文化、生活習慣、国民性、経済、日本との交流等々、朝鮮民族の「恨」の構図を分析し、近くて遠い隣国の本質を理解するための一冊。

『日本海軍の爆弾 大西瀧治郎の合理主義精神』兵頭二十八

N-664

日本海軍の爆弾 大西瀧治郎の合理主義精神』兵頭二十八

航空用爆弾を持つ恐るべき可能性に迫る兵頭軍学塾頭の渾身作。エア・パワーの時代を見すえた日本海軍が造った爆弾はその種類の多彩さ、質の追求、数量などいずれにおいても陸軍の爆弾を凌駕した。陸用、通常、徹甲、対空、対潜水艦など数十種類もの爆弾を詳解する必携の一冊。図版等多数収載。附録・日本陸軍の爆弾。

『戦火の漂流42日 太平洋に流され敵潜水艦に捕らわれる』南日本新聞社(編)南日本新聞(編)

N-665

戦火の漂流42日 太平洋に流され敵潜水艦に捕らわれる』南日本新聞社(編)南日本新聞(編)

鹿児島志布志湾を出港した近海連絡船が、エンジン故障のため漂流。42日間にわたる恐るべき死との戦い。貴重な証言とともに浮き彫りにされる戦時下の遭難記録。

『地獄のレイテ輸送作戦 敵制空権下の多号作戦の全貌』岸見勇美

N-666

地獄のレイテ輸送作戦 敵制空権下の多号作戦の全貌』岸見勇美

撃沈破された海軍艦艇30隻、輸送船17隻。90パーセント戦死!「作戦継続は将来史家の非難の的になる」と諫言した山下奉文司令官の言葉通りになった。初めて明かされた9度にわたる作戦の全顛末。日本海軍最後の輸送作戦の全貌。

『彗星艦爆一代記 予科練空戦記』「丸」編集部

N-667

彗星艦爆一代記 予科練空戦記』「丸」編集部

紺碧の大空を駆けぬけた予科練パイロットたちの獅子奮迅の航跡!不撓不屈の搭乗員魂を叩き込まれた“花の予科練”暮らし。七つボタンは桜に錨──志も高く、研鑽をかさねた若鷲たちの熱き日々を描く感動の体験手記。 →新装版(N-1196)アリ

『ロシアから見た日露戦争 大勝したと思った日本負けたと思わないロシア』岡田和裕

N-668

ロシアから見た日露戦争 大勝したと思った日本負けたと思わないロシア』岡田和裕

明治の日本が、そして秋山兄弟が挑んだ大国ロシアは、なぜ、戦いを望みながら敗れたのか。三百年続いたロマノフ朝に巣食う階級社会の崩壊、ニコライ二世の優柔不断と私腹をこやす閣僚たちの暗躍、列強各国の思惑とシベリア鉄道の脆弱等。ヨーロッパの嫌われ者としてのロシアの内部事情を描いた日露戦争の敗因の証明。

『絶海の島ニコバル諸島戦記 インド洋最前線の孤島守備隊物語』前田酉一

N-669

絶海の島ニコバル諸島戦記 インド洋最前線の孤島守備隊物語』前田酉一

南洋の小島を守りぬいた日本陸軍随一の“弱兵”の戦い。上官には頼られ、部下からは慕われた、お人好し軍曹―逃げ場のない殺伐とした戦場で、自分を見失わずに生きた下士官の異色戦記。内地の兵営生活から最前線、人間性が現わになった捕虜体験まで描く。

『戦艦ミズーリに突入した零戦 米海軍水兵が撮影した決定的瞬間』可知晃

N-670

戦艦ミズーリに突入した零戦 米海軍水兵が撮影した決定的瞬間』可知晃

“決定的瞬間”に隠されたある特攻の軌跡!レン・シュミット上等兵は、特攻機のつばさが船体に激突する寸前にシャッターを切った。この写真は第二次大戦において最も記憶されるべき傑作となった、その激突の痕跡が、今日もハワイ真珠湾のミズーリの船体後部に残されているのである。

『零戦最後の証言 海軍戦闘機と共に生きた男たちの肖像』神立尚紀

N-671

零戦最後の証言 海軍戦闘機と共に生きた男たちの肖像』神立尚紀

零戦―正式名・零式艦上戦闘機。登場時に無敵を謳われ、日本が敗れた日まで飛びつづけた海軍主力戦闘機。この名機と共に過酷な戦争の歳月を戦い、敗戦の衝撃を乗り越えて激動の時代を生き抜いた搭乗員と技術者それぞれのドラマを丹念なインタビューで描いた異色のノンフィクション。「ゼロ戦」に青春を捧げた十人の男たちが、長い沈黙を破って初めて語ったドキュメント「祖父たちの戦争」。

『B-29恐るべし WW2航空機の意外な実態』飯山幸伸

N-672

B-29恐るべし WW2航空機の意外な実態』飯山幸伸

太平洋戦争末期に登場した対日戦の要塞B‐29爆撃機―その誕生までの社命を賭けたボーイング社の知られざる道のり、戦略爆撃システム完成の過程、そして、朝鮮戦争での挫折までを描いた重爆撃機マネジメント物語。完成途上での苦悩と予期せぬエンジントラブルなど戦史には載らない事実を詳解する話題の航空読本。

『ラサ島守備隊記 玉砕を覚悟した兵士たちの人間ドラマ』森田芳雄

N-673

ラサ島守備隊記 玉砕を覚悟した兵士たちの人間ドラマ』森田芳雄

昭和十九年四月、“玉砕引当部隊”として南西諸島最南端の沖大東島に配備された第八五兵站警備隊第四中隊。絶海の島を守り抜いた陸海将兵、そしてラサ島鉱業所の民間人―守備隊長として責務を果たした陸軍中尉の苦闘を描く。島嶼防御の困難と極限下の人々の融和と生命の貴さを謳いあげた知られざる沖縄戦を綴る。

『日本海軍潜水艦物語 迫真の海底戦記』鳥巣建之助

N-674

日本海軍潜水艦物語 迫真の海底戦記』鳥巣建之助

潜水艦とは、どのような艦なのか。また潜水艦はどのように働き戦ったのか。そして潜水艦をいかに使い、いかに戦えばよかったのか―日本海軍潜水艦の実状とその奮闘の航跡をたどる“潜水艦戦入門”。開戦劈頭の真珠湾の戦いから、大戦末期の人間魚雷戦まで、潜水艦戦のハイライトを生々しい体験談を基に描く海底戦の実録。回天担当参謀が綴った“どん亀”苦闘記。

『特攻の記録 「十死零生」非情の作戦』「丸」編集部(編)

N-675

特攻の記録 「十死零生」非情の作戦』「丸」編集部(編)

戦いは貴重な生命をかけて戦うが、相手の殺傷が目的ではなく、己れの意思を相手に承服させるのが目的であって、戦争はその手段にすぎない。それがゆえに、“必死”を前提とする特攻は兵術以前のものである。しかしその犠牲を通じ、旺盛なる戦意を示し本土決戦の破局を回避して、今日の経済的繁栄を迎えた一因であることは国民の銘記すべきことである。

『日本陸軍の火砲 迫撃砲 噴進砲他 日本の陸戦兵器徹底研究』佐山二郎

N-676

日本陸軍の火砲 迫撃砲 噴進砲他 日本の陸戦兵器徹底研究』佐山二郎

口経5センチから30センチに倒る大口径、大落角で大量の爆薬が装填された弾丸を発射する迫撃砲。太平洋戦争末期になり離島防護と本土決戦用として配備された噴進砲、無反動砲。そして射程50キロに達する沿岸防御の列車砲、装甲列車など日本陸軍が研鑚を積みかさねて装備した多種多様な特種砲の構造・機能を詳解。 →新装版(N-1300)アリ

『海軍大将加藤友三郎と軍縮時代 米国を敵とした日露戦争後の日本海軍』工藤美知尋

N-677

海軍大将加藤友三郎と軍縮時代 米国を敵とした日露戦争後の日本海軍』工藤美知尋

なぜ日本は日露戦争の勝利という頂点に立ちながら、転落の道を歩まねばならなかったのか―日本という国家の脆弱さと列強の思惑をよく知り、米英との協調のなかに日本の進むべき道を見出そうとした海軍の至宝、加藤友三郎。日本海海戦で連合艦隊参謀長として奮戦し、また偉大な政治家でもあったその足跡を辿る。

『ソロモン戦記 最悪の戦場 海軍陸戦隊の戦い』福山孝之

N-678

ソロモン戦記 最悪の戦場 海軍陸戦隊の戦い』福山孝之

撃つ弾もなく、飢えを凌ぐ糧一つなく、医薬品さえ手に入らず、悪疫のはびこる劣悪の南太平洋の戦場で、アメリカ軍の猛攻に堪え、辛酸を舐め尽くしながらも奇蹟の生還を遂げた若き海軍士官の回想。戦史にも言及されないブーゲンビル島の終戦までの二年間にわたる凄惨な戦いの情況を克明に描いたノンフィクション。

『零戦最後の証言 2 大空に戦ったゼロファイターたちの風貌』神立尚紀

N-679

零戦最後の証言2 大空に戦ったゼロファイターたちの風貌』神立尚紀

日本最初の敵機撃墜を記録した搭乗員から、零戦のデビュー戦、さらに終戦三日後の日本海軍最後の空戦に参加した搭乗員まで、不屈の闘志と矜持を抱いて戦い、傷つきながらも生き抜いた男たちが、初めて自らのことばで語った戦争の記憶。一〇〇〇時間にもおよぶインタビューと、五年にわたる綿密な取材で得た膨大な写真・資料をもとに戦争と人間の真実を伝える著者渾身のノンフィクション。

『不沈潜水艦長の戦い 海の王者が描く不屈の潜水艦魂』板倉光馬

N-680

不沈潜水艦長の戦い 海の王者が描く不屈の潜水艦魂』板倉光馬

不沈の潜水艦長として謳われた海の王者―赤貧洗うがごとき家庭に生まれて、画家をこころざした少年時代、躍動する連合艦隊の黒鉄の美しさに魅れられて、海軍兵学校に入校、潜水艦乗りをめざし、己れの信ずるところにしたがって生きた指揮官の青春の奔流を綴る感動の戦記。

『横浜港ドイツ軍艦燃ゆ 惨劇から友情へ 50年目の真実』石川美邦

N-681

横浜港ドイツ軍艦燃ゆ 惨劇から友情へ 50年目の真実』石川美邦

昭和十七年、第二次大戦のさなかに横浜港で起きた、同盟国ドイツの仮装巡洋艦爆発。陰謀説もささやかれるなか、報道管制のため歴史の闇に埋もれていた謎の事件にせまる迫真のノンフィクション。緻密な取材で明らかとなるその真相とは。被災者となったドイツ人将兵たちと横浜市民、戦後の日独交流まで追った感動作。

『あっと驚く船のリサイクル 船舶再利用のための知られざるプロセス』大内建二

N-682

あっと驚く船のリサイクル 船舶再利用のための知られざるプロセス』大内建二

古来より船は、リサイクル・リユースの最先端を歩んでいた。ギリシャや江戸の千石船に至るまで、貴重な資源の船材は洋の東西を問わず大切に使われていた。現代では船舶のスクラップ鋼材は、ほぼ百パーセントが新たな鉄鋼として生まれ変わる。船のリサイクルの実体と船舶の解体現場まで描く中古船の活躍の歴史。

『最後の海空戦 若き最前線指揮官たちの日米戦争』片岡紀明

N-683

最後の海空戦 若き最前線指揮官たちの日米戦争』片岡紀明

戦死者あいつぐ太平洋戦争の敗勢の中で故国を守るため勇敢に戦った海軍兵学校72期の海のサムライたち―連合艦隊の中核戦力は何を考え、悩み、悶え、どう戦ったのか。圧倒的な米航空兵力および物量に対し、一矢でも報いようとして、奮闘し続けた海軍士官の聞き書きを元に、勝負以外の“守る”ということの行為を問いかけた日米海空戦ドキュメンタリー。

『伊号第一〇潜水艦 針路西へ! 潜水艦戦記』「丸」編集部(編)

N-684

伊号第一〇潜水艦 針路西へ! 潜水艦戦記』「丸」編集部(編)

炸裂する爆雷、圧漬の脅威に打ち勝つ不屈のどん亀乗り魂!/炸裂する爆雷、圧潰の脅威に打ち勝つ不屈のどん亀乗り魂。一蓮托生―艦も人も闘魂をみなぎらせ、暗黒の底ふかく虎視耽々。“鋼鉄の柩”に青春を賭した秘められたる水中血戦記録。/艦は傾き、どんどん沈下している感じだ。黄色いガスがたちこめ、目は痛み、涙がボロボロと落ちてくる。温度も上がり、まるで生き地獄だ、いまにも船体の全リベットがちぎれて、浸水してくるのではないかと、気が気でない。(本書より) →新装版(N-1228)アリ

『本当の戦車の戦い方 陸上自衛隊の最前線を描く』木元寛明

N-685

本当の戦車の戦い方 陸上自衛隊の最前線を描く』木元寛明

74式戦車はT62をいかに撃破するか―道北防衛の重責を担い、陸自最強連隊の指揮官として対ソ戦に腐心した著者が、現代の戦争に視点を据えて、これからの戦車の在り方と戦い方を描いた話題作。最新鋭10式戦車の卓越した性能にも触れ、PKO、与那国島、道北防衛戦の実際をシミュレートする架空戦記3編を収録。

『落下傘隊長堀内海軍大佐の生涯 無実の汚名の下に果てた一将校の真実』上原光晴

N-686

落下傘隊長堀内海軍大佐の生涯 無実の汚名の下に果てた一将校の真実』上原光晴

昭和十七年一月十一日、セレベス島メナドに日本軍として初めて落下傘降下を行なった硬骨の指揮官、堀内豊秋大佐。訓練の基礎は体操にありと、海軍体操を考案し、また占領地司令官として親しみをもって現地住民にむかえられながら、戦犯として刑場の露と消えたその生涯を描く。戦争裁判の不条理と共に綴る感動作。

『大空の決戦 零戦撃墜王青春記』坂井三郎

N-687

大空の決戦 零戦撃墜王青春記』坂井三郎

敵機のパイロットの技術は、彼らの戦闘機の性能ほど優秀ではなかった―坂井氏自らは述懐する―日中戦争から、フィリピンへ、ラバウル、硫黄島へと、不惜身命の信念の下、出撃すること二百余回、敵機大小六十四機を撃墜して、戦後全米エース協会に招かれて、世界のエースの仲間入りを果たして、世界の喝采を博する小さな巨人がつたえる空戦記。

『沖縄血戦記録 本土決戦記』「丸」編集部(編)

N-688

沖縄血戦記録 本土決戦記』「丸」編集部(編)

絶体絶命の総力戦、日本本土を死守せよ!/ぶきみな爆音を轟かせて飛来する敵機―迫り来る米上陸部隊の脅威に立ち向かった名もなき兵士たちの過酷なる戦闘の日々。/「まだ撃つな!」と注意がある。敵はしだいにふえ三十人以上になった。「撃て!」の命令が発せられ、撃ちまくった。ただちに後退すると、たったいまわれわれがいた丘には敵の機銃や迫撃砲が雨あられとふりそそぐ。(本書より)

『水雷兵器入門 水面下に潜む恐るべき爆発力』大内建二

N-689

水雷兵器入門 水面下に潜む恐るべき爆発力』大内建二

水雷兵器は銃や大砲と違い、その歴史は大変新しい。最も早く発明された機雷もその歴史は二百三十年で銃や大砲などの三分の一程度である。しかし水雷兵器のその後の発達は急速で、近代から現代に戦われた多くの海戦で、主力兵器として登場してくる。現在はエレクトロニクス技術と一体となり水雷兵器は存在する。 →新装版(N-1336)あり

『ガダルカナル決戦記』越智春海

N-690

ガダルカナル決戦記越智春海

昭和十七年八月七日、米軍の上陸から六ヵ月にわたってくり広げられたガ島戦。日本軍ほどの精兵はいないと言われながら、あまりにも無策な上層部のもとで戦わなければならなかった前線の将兵たち。彼らの奮戦敢闘ぶりとガ島をめぐる陸海軍の悪戦指導を、アメリカ側の資料も随所にまじえ、忠実に再現した異色戦記。

『日本魚雷艇物語 日本海軍高速艇の技術と戦歴』今村好信

N-691

日本魚雷艇物語 日本海軍高速艇の技術と戦歴』今村好信

40ノットの高速で敵艦艇を襲う魚雷艇―戦艦・空母など大型艦艇の建造・運用では世界一流を自負していたはずの日本海軍が、なぜ排水量わずか20トン程度の木造艇を、戦場において活躍させられなかったのか。魚雷艇王国・アメリカのPTボートや直接手本としたイタリアのMAS艇、ドイツのSボートなどと比較しつつ、日本魚雷艇の歴史と問題点を探る海軍技術史。

『英国東洋艦隊を撃滅せよ 海軍中攻隊空戦記』「丸」編集部(編)

N-692

英国東洋艦隊を撃滅せよ 海軍中攻隊空戦記』「丸」編集部(編)

渡洋爆撃に雷撃に、防御力も脆弱な愛機を駆り、頼もしきペアーとともに弾幕の中に突入した勇猛果敢なる大空の戦士たち。―長距離進攻作戦の主役・海軍中攻隊の秘めたる航空血戦記。表題作の他4編収載。/「射て!」重い魚雷が機体をはなれる瞬間、軽いショックを感じた。海面すれすれに突っ込み、避退にかかる。「やったぞ!」という叫び声に振り向くと、レパルスの艦尾から巨大な水柱が盛り上がっている。(本書より)

『WW2ドイツの特殊作戦 恐るべき無法と無謀の集大成』広田厚司

N-693

WW2ドイツの特殊作戦 恐るべき無法と無謀の集大成』広田厚司

世界を震撼させた電撃戦の尖兵となって怒涛のドイツ陸軍の進攻を容易に導いたブランデンブルグ部隊。種々の専門技能、外国語にも精通し、優れた体格を有する恐るべき戦争のプロたち―アクション戦争映画を超えたドイツの想像を絶する特殊作戦の実体を描いた異色の欧州戦史。歴史の裏側に潜む知られざる事実を紹介。

『撃墜王 黒江保彦の生涯 非業の死をとげた隼パイロットの航跡』高城肇

N-694

撃墜王 黒江保彦の生涯 非業の死をとげた隼パイロットの航跡』高城肇

ビルマで勇名をはせた加藤隼戦闘隊はじめ、ノモンハン、南方で戦った名パイロットの最期を描く。絶望的な戦況下にありながら、なお、“空の男”の矜持を抱きつづけ、死と隣り合わせの非情の世界を駆けぬけた、その生きざまを活写する。エース・坂井の列機、闘志の男本田敏秋二飛曹の素顔を綴る「人間の谷間」併載。

『日本人はどこで歴史を誤ったのか 帝国日本の悲劇のはじまり』永沢道雄

N-695

日本人はどこで歴史を誤ったのか 帝国日本の悲劇のはじまり』永沢道雄

それにしても近代日本は、なぜ戦争ばかりしていたのか?/明治創業期の緊張感と柔軟性を失った保守官僚的な人々の思い上がりと功名心―敗戦への道を歩んだ起源を探る。/中国などが“歴史認識”を強調し、日本人がしらけたり反発する図式がなおつづいている。歴史はどうなっていたのか。日本が小さな戦争のくり返しを媒介として歩んできた道を客観的にふり返ってみたい。(本書より)

『駆逐艦「神風」電探戦記』「丸」編集部(編)

N-696

駆逐艦「神風」電探戦記「丸」編集部(編)

奔騰する弾雨の海を艦も人もー体となって勇戦奮闘した駆逐艦乗りの負けじ魂!/生か死か、二者択一の究極の死闘の海で繰りひろげられる名もなき兵士たちの人間ドラマ。表題作の他4編収載。/「神風」は小型タンカー四隻を護衛して、マレー半島ぞいを北上した。翌十六日午後一時過ぎ、米潜水艦ホークビルとの、海の上と下での死闘が延々十数時間にわたっておこなわれたが、これがのちの映画『深く静かに潜航せよ』に再現された。(本書より) →新装版(N-1160)アリ

『日本陸軍の火砲 歩兵砲 対戦車砲 他 日本の陸戦兵器徹底研究』佐山二郎

N-697

日本陸軍の火砲 歩兵砲 対戦車砲 他 日本の陸戦兵器徹底研究』佐山二郎

第1次大戦後、進化をとげる戦場の中で敵陣地の制圧と対戦車防御をも考慮した最前線で歩兵が使い易い軽量な歩兵砲。昭和11年にわが国初の制式制定された後、大口径と高初速の改良を求められていく対戦車砲と戦車砲。機動力を備えるため装軌車に火砲を載せた自走砲。特種砲を詳解する。車載機関銃、内〓(とう)銃も収録。

『空母信濃の少年兵 死の海からのダイブと生還の記録』蟻坂四平 岡健一

N-698

空母信濃の少年兵 死の海からのダイブと生還の記録』蟻坂四平 岡健一

全長二七〇メートル、全幅四〇メートル、基準排水量六万二〇〇〇トン。戦艦「大和」「武蔵」につぐ三番艦として計画されながら、空母に改造された「信濃」。昭和十九年十一月二十八日、非戦闘員を含む二五〇〇名もの人員を乗せて横須賀を出航した同艦は一七時間後に太平洋の波間に消え去った―通信員として乗り組み、奇蹟的に随伴駆逐艦によって救助された一少年兵が重い沈黙を破って赤裸々に語る非情なる体験。

『ざわわざわわの沖縄戦 サトウキビ畑の慟哭』田村洋三

N-699

ざわわざわわの沖縄戦 サトウキビ畑の慟哭』田村洋三

沖縄は六月二十三日に終戦の日を迎える。戦没者約二十二万人、うち県民の戦没者七十パーセント、十五万三千余名―。本土決戦の捨て石にされて、無慈悲なる地上戦を強いられた沖縄戦を、根こそぎ動員をかけられ、米軍の砲爆撃のなかを生きぬいた生存者達の抜き難い思い出をもとにした沖縄の戦争異聞。

『重巡「最上」出撃せよ 巡洋艦戦記』「丸」編集部(編)

N-700

重巡「最上」出撃せよ 巡洋艦戦記』「丸」編集部(編)

高速、重兵装を誇った海戦の主役・巡洋艦の壮絶なる死闘 表題作の他4編収載/高速、重兵装を誇った海戦の主役・巡洋艦の壮絶なる死闘。つねに艦隊の先頭に立って雄々しく戦い、激戦の果てに迎えた悲しき終焉を、一兵卒から艦長までが語る迫真、貴重なる証言。/「最上」の主砲は初弾から命中弾をだした。米垂巡ヒューストンは火だるまになり、戦闘力を失った。続いて豪巡パースを猛撃、瞬時にして大火災、大爆発を起こし、たちまち沈没した。戦場海面は臭っ赤に染まり、ものすごい様相である。(本書より)

< N-501 - N-600

N-701 - N-800 >



< 光人社NF文庫 一覧に戻る