N-1201
朝鮮戦争を機に、大空の決闘はジェット戦闘機同士の戦いとなった。音速の二倍の速度で飛んで、富士山頂の五倍の高空まで駆け上がり、一気に数千キロの距離を飛翔する。科学技術の結晶ともいえるジェット戦闘機はどのような力を秘めているのか。速度、航続距離、攻撃力……各機が持つ能力を比較、実力を分析する。
N-1202
空母対空母の航空戦主体の戦術転換により運命の岐路に立たされた日本戦艦12隻──シブヤン海に沈んだ武蔵、水上特攻に殉じた大和、ソロモンに没した比叡・霧島、潜水艦に狙われた金剛、瀬戸内海に斃れた伊勢・日向、スリガオ海峡で憤死した扶桑・山城、爆沈した陸奥、原爆実験に供された長門など、全戦艦の航跡。
N-1203
大正十年に徴兵で北海道第七師団に入営。以来工兵一筋に、満州事変、日支事変、太平洋戦争に出征。敵前渡河、戦車部隊に同行しての障害排除など困難な任務を独創的な発想で成功させ、ジャワ島油田復旧に活躍、大戦後半は軍政監部に転じジャワ住民のため洪水防止放水トンネル建設を成し遂げた工兵大尉の死闘の記録。
N-1204
戦争を知らない素人から戦争オタクまでが納得する──兵頭二十八軍学塾頭とのQ&A問答集。太平洋戦争末期の日本兵、各国軍の装備、編成、戦術、士気から、サバイバルテクニックまで、ディープな知識にどっぷり浸って“窮極の想像力”を養おう!苛烈な国際競争を乗り切るために戦場に立つ者の意志の力を学べ! ※N-641の新装版
N-1205
第二次大戦中に膨大な記録映画フィルムとスチール写真を撮影したプロパガンダ・コンパニエン、Pk宣伝部隊。ナチス政権が支配するドイツの自己主張の中心的役割を果たしたのは宣伝であり、その活動を支えたのはPk宣伝部隊だった。国内統制の中核を担った異色の組織とはいかなるものだったのか。写真二〇〇点。
N-1206
海軍士官のグルメ料理とは? 真珠湾攻撃のとき、パイロットはどんな食事をして出撃したのか? 元海上自衛隊の一等海佐が、歴史の裏に隠されて語られることのなかった帝国海軍の食文化を徹底研究し、平易に綴る。〔『海軍食グルメ物語 帝国海軍料理アラカルト』(光人社 平成15年刊)の改題〕
N-1207
駆逐艦天霧VS魚雷艇PT-109、運命の激突! 太平洋戦争中、J・F・ケネディ中尉指揮する米魚雷艇を撃沈した駆逐艦長・花見弘平少佐。戦後、ケネディは花見を探し出し親交を結んだ。ケネディ大統領誕生の陰にあった知られざる友情の物語!
N-1208
近代戦の発達とともに第一線で不可欠の存在となった工兵隊。築城、道路構築、渡河、架橋などの重責を担い、機械化の時代を迎え、さらに激戦下の最前線へと身を投じた“影の軍隊”を徹底研究──歴史に登場した工兵隊の成り立ちから、日本工兵の発展とその機材にいたるまで写真と図版四百余点で詳解する決定版。 ※N-329の新装版
N-1209
第一次世界大戦時、ドイツ軍戦闘機隊でリヒトホーフェンに次ぐ撃墜数を誇ったエースの回想。数々の空戦、墜落事故、仏撃墜王ギヌメールとの一騎打ち、戦後民間飛行家として世界を飛び回った半生を綴る。ナチス・ドイツ空軍将官になり悲劇的な自死を遂げるまでの全生涯を描いた訳者による書き下ろし評伝も収載
N-1210
大艦巨砲時代に海軍航空の将来性を確信、ついには外国機の模倣を脱した先覚者の時代から、戦勢が傾く中、技術で一矢を報いんと不眠不休の戦いを続けた太平洋戦争の後半まで、日本の航空技術を牽引した航空研究機関の十三年五ヵ月の記録。戦後、新幹線・自動車等に受け継がれた技術と人材の源流を描く海軍航空技術史。
N-1211
世界に冠たる特型駆逐艦や陽炎型、夕雲型はもちろん、老朽艦ながら敵潜と対峙した神風、芙蓉はじめ、トップヘビーに辛酸をなめた初春型、初めて4連装発射管を擁した白露型、等々。身は小なれど車引きを自称、敢闘精神あふれる駆逐艦乗りたちの心意気!日本駆逐艦の奮戦の日々を描いたノンフィクション戦記。
N-1212
高度な技術を駆使した兵器群でまたたく間にヨーロッパを席巻したドイツ軍──ジェット戦闘爆撃機、戦略ミサイル等のハイテク兵器を他国に先がけて実用化し、テクノロジーで米英ソの屈服を画策した第三帝国は、なぜ敗れたのか。連合軍を震撼させたはなやかなウェポンの背後に潜む問題点を鋭く抉った第二次大戦史。 ※N-326の新装版
N-1213
撃墜王が明かす名機の光と陰──攻撃力、防御力、航続力…エースが見た零戦の実力とはいかなるものだったのか。日中戦争、太平洋戦争という極限の戦場を、その全身全霊を傾注して戦い抜いた海軍戦闘機パイロット・坂井三郎が愛機零戦への思いと、不撓不屈の精神をもって命をかけて戦った勇士たちの姿をつづる。
N-1214
日本本土上空を死守せよ──陸海軍、民間企業が一致協力、不眠不休の過酷な作業により誕生した最強のインターセプター。本土防空の重責を担った局地戦闘機の細部構造を、図面、写真とともに徹底解説する。現代にも生きる航空技術の結晶・究極のロケット局地戦闘機「秋水」はいかにして研究開発され誕生したのか。
N-1215
軍医学校を卒業し、勇躍南方へ出征した新人軍医を待っていた配置は捕鯨船改造特設掃海艇二隻の軍医長。全長たったの四〇メートル、武装は小さな大砲一門にわずかな機銃と爆雷のみ、それでも立派に軍艦旗を翻して対潜哨戒に、護衛に、輸送にソロモン海域を駆け巡った小艇の最前線の日々を生き生きと綴る航海記。
N-1216
日本海軍では、大砲を撃ったり飛行機に乗ったりする兵科をはじめ、軍医さんも軍艦をつくる造船官も、その他、色々をひっくるめて、各科における少尉以上の高等武官を『士官』と呼んでいた──。規則ずくめの軍隊の中の用語一つ一つの定義を理解し、海軍のそして士官社会のハイ・ソサイエティーな実体を詳解する。 ※N-528の新装版
N-1217
三式戦闘機「飛燕」は不運な戦闘機だった。設計者にはめぐまれ、素質のいい機体に仕上がったにもかかわらず、エンジンの複雑さと扱い方の不なれに評価を下げた。しかし、技術者、操縦者、整備兵…数々の人々に支えられ、他の陸軍制式戦闘機に勝るとも劣らない戦果を残した。歴史に不滅の名を刻んだ機体の航跡を描く。
N-1218
究極の戦闘機、驚異の実力! 写真、図面、データを駆使してドイツ空軍最後の単発レシプロ戦闘機のメカニズムを解明する。クルト・タンク博士をはじめとする技術者たちが心血を注いで完成させた高性能機の全貌。
N-1219
連合艦隊を支えた知られざる名優たち──華々しい海戦の陰で、地味ながらも危険で重要な任務を果たし、主力艦なきあとも海軍最後の日まで戦い続けた支援艦艇の戦歴。
N-1220
敵の船を破壊して敵弾から船を守る驚きの海上格闘戦の歴史。陸上から移された大砲は、船上という特殊な状況に適応するためにどんな工夫が凝らされたのか──帆船時代から近代後装砲と装甲の勝負など、艦載砲の発達の足跡を図版と写真で詳解する。 ※N-654の新装版
N-1221
海軍流・健康食生活の知恵。戦う海の男たちのスタミナ源、海軍料理はいかに誕生し、進化を遂げたのか。元海上自衛隊1佐で管理栄養士の著者が日本海軍の栄養管理の実態を詳細に綴る。蘊蓄満載の海軍糧食史秘話。
N-1222
満州事変勃発を契機に沸き起こった満州建国運動は軍・官・民が三位一体となり、あらゆる人々の叡知を集め、物量を盗じ、財源を集中投下した。そのため狼、虎が跳躍、野党集団のような軍閥が跋扈する原野にわずか数十年で先進国に比肩する超近代的都市国家が出現し、三一〇〇万満州国民は文化的都市生活を享受した。建国からわずか13年5ヵ月で崩れ去った近代的都市国家──関東軍、皇帝、国務院政府……三者にはこの日、何が起き、どうなったのか。満州帝国の断末魔を迫真の筆致で描く。
N-1223
全集中力と瞬発力を傾注、非情なる空に挑む精鋭たちの戦い! いちど敗れれば二度とチャンスはない。己れだけが頼りの戦闘機乗りをはじめ、ペア一丸、一致協力が命綱の陸攻や飛行艇、個性豊かに戦った偵察機、水上機など、機種や任務は違えども、創意工夫をこらして戦場に活路を拓いた男たちの心意気を描く。
N-1224
司令官山口多聞少将、艦長加来止男大佐。傑出した二人の闘将を指揮官に戴いて、パイロットも機関科員も人艦一体となり天翔ける龍のごとく、国家存亡をかけて戦い、炎の海に雄々しくも最後を遂げた航空母艦『飛龍』──エンジニアたちの叡智と技術と努力の結実したその誕生から終焉まで、詩情豊かに描いた感動作。
N-1225
「持たざる国」がどうしても戦わざるを得ないならば、いかにして戦いを終わらせるか。海軍中央で一貫して日米戦争に反対してきた提督が、連合艦隊司令長官となって下した決断。戊辰戦争で辛酸をなめた長岡藩士の血を引く武人が、祖国を守らんとしていかに戦い、いかに敗れたか。戦死まで五十九年の生涯を追う。
N-1226
水雷戦隊は主体の楯となって敵に近づき、雷撃により一挙に撃滅する。旗艦はつねに先頭にあって子隊を誘導、チャンスをつかんで駆逐艦を放つ──一水戦から六水戦まで。神通や那珂、川内、阿武隈に名取、夕張ら旗艦軽巡に率いられて身は小なれど、駆逐艦四隻一隊一二隻が一致協力して挑んだ、大海戦の実態を綴る。
N-1227
昭和二十年八月十五日の終戦によって、ソ連は軍事俘虜とはいえないはずの一般市民や婦女子まで含め、百万名を越える日本人を酷寒のシベリア、そのほかのソ連領土に拉致、抑留し、しかも長期にわたって帰国をゆるさず、粗悪な食料をあたえ、強制労働にかりたてた。ソ連軍満州侵攻後の、いわれなき受難を描く。
N-1228
「艦尾方向、あぶない!」その瞬間、私は腰をかけたまま高くふき上げられた。艦は傾き、どんどん沈下している感じだ。黄色いガスがたちこめ、目は痛み、涙がボロボロと落ちてくる。温度も上がり、まるで生き地獄だ。いまにも船体の全リベッドがちぎれて、浸水してくるのではないかと、気が気でない。〈本書より〉 ※N-684の新装版
N-1229
太平洋戦争を乗り越えた日本艦船たちの運命とは! 終戦時、大半が失われていた帝国海軍の主力艦や日本の商船。太平洋戦争が終結したとき、日本国内に残されていた艦艇はわずかだった。そういった壊滅状態のなか、生き残った船たちはどのような運命を辿ったのか。様々な結末を迎えた艦船の航跡を綴る。
N-1230
寿退職か、陸曹昇任か……どうするシロハト士長!? 陸上自衛隊に入って4年目を迎えたシロハト士長。後輩もでき、2任期満了「寿退職」めざして最後のスパートと思いきや、会計隊長からまさかのお言葉が! 「お前、陸曹にならないか?」──陸曹昇任試験に向け、会計隊を挙げての猛特訓が始まった! 女性自衛官の成長物語。
N-1231
めざせスゴ腕の狙撃兵! 体験的ガン・ワールド。気分はまさに戦場! 獲物の痕跡を辿って追いつめ、身を潜めて照準し、会心の一撃を発射する──ベテラン・ハンターが教える射撃の基礎知識。
N-1232
愛機の最大能力を引き出すことに苦心し、卓越した技量と不屈の闘志で、圧倒的な敵と死闘を演じた勇者たちの姿を伝える感動の撃墜王物語。零戦とともに戦ったゼロファイターたちが、つねに先の先を読み、速く、確実に、深く未来を予測し、勝つための哲学をみずからが創り出して実践する、若き日の空戦ドキュメント。
N-1233
戦後もなお継承され、対潜哨戒飛行艇を生んだ、日本のハイレベルな航空技術力──膨大な資料、写真、図面、データを駆使して解明する超大型機の詳細!大海原上空を長時間飛翔して任務を遂行した巨人機たちの実力を明らかにする。カラー口絵、精密四面図、詳細解剖図等、ビジュアルに捉えたマニア垂涎の決定版。
N-1234
精鋭搭乗員と海軍機が織りなす大空の死闘! 紫電・紫電改の松山343空や雷電・月光の厚木302空、あるいは最前線ラバウル零戦隊等々、勇名を馳せた海軍航空基地の息吹きを伝える。
N-1235
太平洋戦争までと戦後を含めた飛行時間七八〇〇時間、習得機種四三種──サムライ・パイロットの波瀾の航跡を克明に綴る。幾度かの病魔と闘いながら持ち前の気骨と精神力によって打ち勝ち、四八年という長年月を航空界に捧げた不屈の男の物語。厳しい操縦者の道をたゆまず歩み続けた、その軌跡を描いた感動作。
N-1236
斃れし戦友よ眠れ──飢餓の修羅場に潰えた者たちの絶叫。阿鼻叫喚の瘴癘の地に転進をかさね、精根つき果てるまで攻防戦をくりひろげた奇蹟の戦士たち。地獄の戦場最前線! ※N-760の新装版
N-1237
はるか過去へと去った太平洋戦争の渦中で、日本の航空部隊関係者はいかに考え、どのように戦いに加わっていたのか──空の戦いのありさま、人間の心の在り方、飛行機の特徴と優劣……陸軍の空中勤務者、海軍の搭乗員を中心に、日本陸海軍の航空部隊を構成する人々の真摯な姿を捉えた珠玉のノンフィクション短編集。
N-1238
ハンティング、射撃競技をこよなく愛し世界をめぐり歩いてトリガーを引きまくった著者が語る魅惑のガン・ワールド! 各銃の命中精度、扱いやすさなど長所・短所を忌憚なく語りつくす。自衛隊武器補給処技術課研究班で装備研究に携わったプロが実弾射撃のすべてを綴る異色エッセイ。詳細イラスト&写真多数入り。
N-1239
戦争へとひた走る時流の中で、海軍大臣として、頼み語るべき人もなく、敢然と三国同盟に反対しつつも、ついには病にたおれた悲運の提督──米内光政、山本五十六とおなじ信念に徹し、いのちがけで戦争を回避するべく孤軍奮闘するも、辞任のやむなきにいたった海相時代を軸に、その足跡をえがいた感動の人物伝。
N-1240
昭和十九年十月二十二日、レイテ湾内に来攻した米軍大艦船群に痛撃をくわえて一挙に戦局を挽回すべく、栗田艦隊は、一路、レイテに向かう。空前の大海戦に臨んで、「大和」の若き飛行科予備学生は二十三歳の前途ある身で、早くも己れの死と向き合い、七日間の決戦場に立つ。彼は何を見、何を心に焼きつけたのか。 ※N-414の新装版
N-1241
たった1機の戦い! 元少年飛行兵96歳最後の証言──南方最前線で防空戦に奮闘し、戦争末期に米重爆B-29、B-24の単独撃墜を記録した若きパイロットの知られざる戦い。少年飛行兵出身の元戦闘機乗りが、令和のいま語り遺す戦場の真実!
N-1242
丁型四号海防艦、海防艦「天草」、丙型海防艦八十一号、韋駄天三十一号……。護衛艦艇の切り札として登場した海防艦の発達変遷の全貌と、苛烈なる戦場の実相を明らかにする。戦う海の男たちの肉声を伝える実録戦記。
N-1243
「生キテ虜囚ノ辱シメヲ受ケズ」との戦陣訓に縛られた日本軍将兵は、戦い敗れた後、復員の日まで、望郷の思いの中にいていかなる日々を過ごしたのか。フィリピンにおける10万人の虜囚体験を綴る。
N-1244
空母「飛龍」艦攻隊の一員として、開戦劈頭、真珠湾攻撃に赴き、インド洋ではイギリス海軍空母ハーミスの最期を眺め、ミッドウェー海戦では帰投時に不時着水しながらも一命をとりとめ、また、空母「隼鷹」艦攻隊員として、南太平洋海戦をも戦い抜いた不屈の空の男の体験記。硝煙渦巻く雷爆撃戦の苛烈な実態を描く。 ※N-612の新装版
N-1245
精密図面、稀少写真でメカニズム徹底解剖! 海軍航空揺籃期の主役──艦隊決戦思想とともに発達し、主力艦の補助戦力として重責を担った水上機の系譜。最前線で水上機はいかに戦いに臨んだのか。
N-1246
近衛文麿の特使として、日本と中国の間に和平交渉の橋をかけようと尽瘁した風雲児が語る衝撃の秘史。諜報の闇の世界と外交の光の世界を行き交った「国際スパイ・ナンバーワン」の回想。
N-1247
戦時下、星の軌跡を計算した女学生たち──海軍「水路部」の秘密の作業。ベガ、アルタイル、デネブ、アルデバランなど、海軍機の天測航法に欠かせない星々の位置計算に動員されたミッションスクールの少女たちが生きた空襲下の青春。表題作他5篇収載。
N-1248
最前線の海原を駆けた強運艦1000日の死闘! 戦没駆逐艦134隻──黙して語らぬ戦士たちの働きを生き残った航海長が語り伝える太平洋海戦記。任務に徹して沈められた栄光の駆逐艦の生涯。 ※N-408の新装版
N-1249
戦争という苛酷な現象に対応しなければならない軍隊の〝人事〟とは? 情実、年功、学歴、能力、成果主義……複雑な日本軍の人事施策にせまり、その実態を綴るノンフィクション!
N-1250
戦局挽回の切り札「橘花」-日本が独力で生み出し、大空を飛翔したジェット戦闘機を、著者みずから関わった第一海軍航空廠側の視点から描いた航空史の空白を埋める一冊。設計陣、製造関係者、整備飛行担当者、若き技術士官、動員学徒たちの血の滲む努力の結晶「橘花」はいかに製作され初飛行の日を迎えたのか。
N-1251
十戦隊旗艦「阿賀野」北部ソロモンの戦い、六水戦旗艦「夕張」ウェーキ島攻略作戦……。戦隊旗艦として駆逐艦群を率い、敵艦隊に突撃した軽巡洋艦の精鋭たちの奮戦と最後を記す。
N-1252
無敵と謳われ、黄土の広野に展開された大関東軍の盛衰記。ソ連軍の侵攻、無条件降伏、シベリヤ抑留──歴史の激流に翻弄された男たちの人間ドキュメント。悲しきサムライたちの慟哭。 ※N-728の新装版
N-1253
最少の犠牲で目的を達した攻略作戦! 計画・指導ともに周到であった青島要塞攻略における日本軍──軍事技術から戦後処理まで日独の戦いを幅広くとらえたノンフィクション。
N-1254
卑怯、卑劣、裏切り……何でもありの国際外交の現実。国益のためなら正義なんて何のその、政治外交舞台は戦場そのもの。交渉術にうとい日本人のための一冊。
N-1255
石原陸軍大佐は蹶起した反乱軍をいかに鎮圧しようとしたのか。凄まじい気迫をもって青年将校と対峙し、反乱を終息へと導いた石原莞爾の気概。石原参謀本部作戦課長の目が捉えた二・二六事件の実相。
N-1256
巨大戦艦を支えた若者たちの戦い! 太平洋戦争で全海軍の94パーセントを占める下士官・兵──一般兵士たちの壮絶なる戦いぶりと太平洋戦争の真実を伝える。 ※N-224の新装版
N-1257
日本本土上空を死守せよ! 強力な火力、上昇力と高速性能を誇った最強インターセプターの実力。雷電、紫電、紫電改、閃電、天雷、震電、秋水のメカニズム徹底研究。
N-1258
「腕」と「度胸」で未踏の空に挑んだ男! 飛行時間2万7000時間──ゼロ戦を駆って激戦をくぐり、戦後は国産機YS-11の定期便第1号機長を務め、フェリーパイロットとしてコンパスひとつを頼りに、世界中を飛び回った実在の名パイロットの物語。
N-1259
知られざる小艦艇奮戦記! 720トンという小艦ながら、名艇長の統率のもとに機雷敷設、掃海、船団護衛……と多彩なる任務に邁進した殊勲艦「怒和島」の航海を描く。
N-1260
最悪の戦場で〝兵士〟は敵軍を相手にいかに戦ったのか! 不屈の勇者が描く地獄の最前線リポート。 ※N-232の新装版
N-1261
戦場の失敗から学ぶ強力な決断力! 太平洋戦争、ベトナム戦争、中東戦争などを俎上に、全力を注ぎつつも敗北者となった各国の戦いを研究、成功への手がかりを読み解く。
N-1262
深海の勇者たちの死闘! 世界トップクラスの性能を誇る日本潜水艦と技量卓絶した乗員たち。通商破壊戦、作戦輸送等で活躍した潜水艦部隊の戦いの日々。
N-1263
若鷲たちの戦争の記憶──わずか一五、六歳で海軍に志願、航空機搭乗員の主力として戦い、戦争末期には特攻要員とされた予科練出身者たち。潜水艦搭載水上機での隠密偵察や本土防空戦に活躍した第一期生、海軍最年少の実戦部隊陸攻パイロット、そして翼を奪われた肉弾特攻隊員。奇しくも生き残った三人の予科練出身者の苛烈な戦争体験!
N-1264
強大国の武力進出に小さな戦力の国々はいかにして立ち向かったのか! オランダ、ベルギーなど低地国やポーランド、北欧の国々、バルカン諸国の軍事大国との苦難の戦いの歴史を探る。 ※N-520の新装版
N-1265
船の存在が知られるようになってから約4500年──歴史に翻弄される船、歴史を作り上げる船、国力を誇示する船……数多建造された艦船に隠された様々な人の動きや出来事を綴る。
N-1266
幻の水中特攻兵器の全貌──本土防衛の切り札として開発され、軍機のヴェールに覆われていた最後の決戦兵器のメカニズムの詳細と、搭乗員たちの錬成の日々。国のため家族のために自らの命を賭した隊員たちの苛烈な青春。
N-1267
太平洋戦争の転換点ミッドウェー海戦。空母四隻喪失という戦いの渦中で、それぞれの司令官は、艦長は、搭乗員や一水兵は、いかに対処し行動したのか。壮烈な原体験を赤裸々に綴った全29篇を収載する。 ※N-249、N-954の新装解説版
N-1268
戦争を回避するためにいかなる外交努力を重ね平和を維持したのか。交戦中の軍事大国は中立国に対し、無理難題を強要し、受け入れなければ武力侵攻により占領支配する──第二次大戦に見る戦争に巻き込まれないための苦難の道程を描く。 ※N-463の新装解説版
N-1269
今も生きるドイツ航空技術の遺産。大戦のさなかに慌しく世に送り出され、敗戦と同時に消えたドイツのジェット機、ロケット軍用機、そして未完のまま、製図版の上にだけ存在した試作/計画機にスポットを当てて紹介する。
N-1270
1942年、日本軍が占領したアッツ島とキスカ島。しかし、それから1年。両島は数奇な運命をたどる──。玉砕のアッツと撤退のキスカ、両島の運命はなぜわかれたのか。2人の指揮官に焦点を当てて解説する。『アッツ島とキスカ島の戦い』(海竜社・平成29年刊)の改題
N-1271
昭和20年8月9日午前零時、満州領内に怒濤のごとく進入したソ連機甲部隊。その猛攻に屈することなく終戦をも知らず、18日間におよぶ死闘を堅牢な地下要塞に拠って展開した関東軍精鋭の戦いを描く。 ※N-296の新装解説版
N-1272
日本の行く末を憂え、老骨に鞭をうって太平洋戦争終結に全精魂を傾け、日本の平和と繁栄のいしずえをつくった軍人政治家、鈴木貫太郎。二・二六事件において危うく一命をとりとめた“運の強い男”の素顔をつづる。
N-1273
1人の肉攻手が1両の敵戦車を破壊する、日本陸海軍の対戦車肉迫攻撃。戦史に埋もれた陸上特攻の教育訓練と兵器資材、そして戦闘の実態を各種教範と戦例及び280点余りの図版、写真から明らかにする。
N-1274
裏方に徹し、任務に命を懸けた軍艦たちの戦い! 艦艇修理に邁進した工作艦や無線操縦標的艦、捕鯨工船や漁船が転じた油槽船や特設監視艇など戦火にさらされた変わりダネ軍艦たちの航跡を綴る。(『変わりダネ軍艦奮闘記』(平成29年刊)の改題)
N-1275
太平洋戦争末期、日本本土に来襲する米パイロットを震え上がらせた空の若き伝説的エース・菅野直。新鋭戦闘機紫電改を駆り蒼空にくり広げた比類なき空戦の日々と、その豊かな人間像を描く。 ※N-542の新装解説版
N-1276
ヒトラー・ドイツ時代の稀代の扇動家、宣伝至上主義者、ヨゼフ・ゲッベルス。その宣伝手法にスポットを当て、ヒトラー、ナチ幹部、国防軍、そして市民を従属させた「国民啓蒙宣伝省」の全貌を描く。写真やポスターも多数掲載。 ※N-910の新装版
N-1277
第二次大戦末期、質も量も劣る対抗兵器をもって押し寄せる敵機群に立ち向かった日本軍将兵たち。その防空戦の実情とはいかなるものだったのか。日本が生まれ変わる直前に起きた凄絶な戦いと、そこに至るまでの軍の動きを描く。
N-1278
戦時下に学んだ海軍士官のタマゴたち──敗色濃い太平洋戦争末期の昭和20年4月、二度と故郷には帰らぬ覚悟で兵学校に入校した最後の三号生徒77期生3115名。憧れの江田島ならぬ岩国「分校」に配属された341名が体験した終戦まで4ヵ月間の海軍兵学校最後の日々!
N-1279
傑作と呼ばれた“無敵兵器”の条件とは? アメリカ陸軍・P51マスタング、ソビエト陸軍・重戦車JS2……。第二次大戦の趨勢を決し、勝利へ貢献した航空機・艦艇・戦車の名作をとり上げ、図版と写真を駆使して詳解する。 ※N-377の新装解説版
N-1280
無敵関東軍の崩壊は、全満州国の天地を筆舌につくせない混乱に落とし入れた──。ソ連軍侵攻から、国府・八路軍(中国共産軍)の内紛にいたる混沌とした満州の在留邦人の赤裸々な姿と、復員までの苦難の道程を描く。 ※N-446の新装版
N-1281
暗黒の大空で繰り広げられた過酷な戦い! 闇夜に迫り来る見えざる敵を迎撃したドイツ夜戦の活躍。日本本土に侵入してくるB29の大編隊に挑んだ日本陸海軍夜戦の死闘。日独夜戦の機体メカニズム徹底研究。
N-1282
十死零生の攻撃に赴いた若者たち──世界のいかなる戦争にもなかった生還を期しえない攻撃に、海軍搭乗員たちはいかに赴いたのか。事実に沿って史料を分析、海軍特攻の原風景を綴る。
N-1283
旧来の伝統戦法を打ち破り、決定的な戦術思想を生み出した恐るべき「無敵部隊」の条件。兵力を集中配備し、圧倒的な攻撃力を発揮して、つねに戦場を支配した強力部隊を詳解する。 ※N-1096の新装解説版
N-1284
玉砕も撤退も許されない、命尽きるまで死守せよ。昭和二十年一月、フィリピン・ルソン島の小さな丘陵地で、友軍から見捨てられた大盛部隊は、言語を絶する米軍の鉄量攻撃を浴び、二週間にわたる死闘をくり広げた──。 ※N-645の新装版
N-1285
失敗というものは軍事にかぎらず、経済の状況、社会の行方、人間の生き方などに少なからず、影響をおよぼす。では、その反対の成功は何をもたらすのか──ドイツ軍の電撃侵攻戦、日本軍のキスカ島撤退、新兵器・戦車の登場など、各国の戦術、兵器における、さまざまな軍事的成功をとりあげ、その影響を探求する。
N-1286
日本の国民食“カレー”のヒミツ!「海軍がカレーのルーツ」「海軍では週末にカレーを食べていた」「海上自衛隊のカレーは海軍からの伝承」は真実なのか!? 元海上自衛隊1佐で管理栄養士の著者が描く帝国海軍糧食史秘話。
N-1287
銃砲伝来に始まる日本の〝軍用銃〟の発達と歴史、その使用法、要目にいたるまで、激動の時代の主役となった兵器を網羅するビジュアル決定版。火薬の変遷や砲兵工廠の沿革まで綴る陸軍小火器の全て──写真、図版など400点収載。 ※N-284の新装解説版
N-1288
管轄下の在留邦人四万の生命を守るため、停戦命令に抗してソ連軍を阻止し続けた戦略家の決断とは。陸軍きっての中国通で、「昼行燈」とも「いくさの神様」とも評された男・根本博の波瀾の生涯を描く。 ※N-883の新装版
N-1289
不可解、不条理……船の遭難に隠されたものとは? 明治時代から太平洋戦争を経た現代まで、複雑な要因がもたらしたさまざまな海難の記録を図版・写真で紹介する。
N-1290
昭和20年5月、首都上空。夜間戦闘機「月光」単機がB−29を5機撃墜! 空前絶後の戦果は、戦う隊員の類い希な人格、感情、意志がもたらしたものだった──。海軍航空の最高撃墜記録を達成した予備士官・黒鳥四朗の回想記。
N-1291
二十倍にものぼる圧倒的な米軍との四十日間におよんだ〝鉄と肉体〟の凄惨なる戦いを赤裸々に描き、南海の島に斃れた千百余名の戦友たちの〝声なき叫び〟をつたえる感動のノンフィクション戦記。三島由紀夫の「序」収録。 ※N-869の新装解説版
N-1292
絶えず変化する目標を捉えるため、複雑な機能を要する高射砲は航空機の脅威と戦いながら、いかなる発展をとげたのか。大正元年に完成した高角三十七粍砲から太平洋戦争末期、本土の空を守った五式十五糎高射砲まで発達の歴史を詳解する。 ※N-660の新装版
N-1293
「整備の神様」が遺した陸軍機発達史 航空技術研究所で試作機の審査に携わり、部隊では整備隊長としてキ84の稼働率100%を達成した整備のエキスパートが、自らの経験に加え、当時の担当者に取材して先人たちの夢と苦闘の跡をたどる! 太平洋戦争末期、首都防空部隊で「疾風」の稼働率100%を達成した整備の神様が描く陸軍機発達史。輸入・模倣の時代から、試作番号「キ1」以降の本格的国産の時代まで、新型試作機審査に従事した航空技術研究所での経験、関係者の貴重な証言に加え、著者が全力で取り組んだ「鍾馗」「疾風」の技術的解析もおさめる。【補訂解説・秋本実】
N-1294
黒い原生林と白い雪の荒野、寒々とした収容所のかすかな灯──。マイナス40度の酷寒と重労働と飢餓に耐え、愛する家族を思い、故郷の山河を夢見て生き抜き、シベリアから帰還した元日本兵の苛酷な日々を描く。
N-1295
「着いた! 今、私は生まれて初めて海底五メートルに立ったのだ」──水中に潜み、爆弾を装着した竹棒を持って敵舟艇に体当たりを行なう──水際特別攻撃隊の実態に迫る! 付・米海軍技術調査団伏龍極秘レポート。 ※N-884の新装解説版
N-1296
戦場で実行された日本が最も苦手な謀略戦の実態。蔣介石政府を内部から崩壊させて、インド・ビルマの独立運動を支える──戦わずして勝たんとする日本陸軍の秘密戦を描く。 ※N-661の新装版
N-1297
数々の戦場で戦った軍用機たちは活躍した時代から歳月がたっても人々を魅了する。五式戦闘機対P‐51マスタング、ハリケーン対メッサーシュミット、F‐14トムキャット対スホーイ機など、第二次大戦から現代まで、迫真の空中戦を紹介。実際の航空機の写真とCGを組み合わせた新たな手法で最高のシーンを再現する。
N-1298
〝白衣の天使〟20歳の戦争体験。傷ついた兵隊さんの役に立ちたい──志願して大陸に渡った看護婦が見た生と死の真実。戦地で傷を負い、病に倒れた兵士たちに真摯に向き合った日々を綴る。
N-1299
撃墜機数二〇二機、うちラバウル上空の戦果一四二機―初陣の中国大陸から、真珠湾、ソロモン、比島、本土と、常に最前線の空戦場裡で死闘を繰りひろげ、みごとに勝ち抜いてきた空の勇者が書き遺した感動の空戦記録。日本海軍航空隊のトップ・エースとして活躍した第二次大戦撃墜王が描く勝利と鎮魂の青春譜。〈解説/渡辺洋二〉 ※N-50の新装解説版
N-1300
口径5センチから30センチに到る大口径、大落角で大量の爆薬が装填された弾丸を発射する迫撃砲。太平洋戦争末期になり離島防護と本土決戦用として配備された噴進砲、無反動砲。そして射程50キロに達する沿岸防御の列車砲、装甲列車など日本陸軍が研鑽を積みかさねて装備した多種多様な特種砲の構造・機能を詳解。 ※N-676の新装版